ANIMA MYSTICA BBS 過去LOG(2004年02月11日~2019年07月22日) - Part 64


□ Re
□投稿者:AIN
□投稿日:2013/04/19(Fri) 23:25:55
□記事No. 759

pzさん
>怪しい外人のブログ記事を見かけましたよw

海外の魔術師達のページを見たりしていると、いろいろな発想で
実験的な魔術を考えてるのを見かけますよね(笑)。

>どんなインタラクションを使いバックグラウンドのコンソールとするかは
>わりかし些末な問題なのかもしれないという所です

こちらの文の主旨はフォアグラウンドのアプリに対して、バック
グラウンドのアプリのユーザインターフェースの重要度は
高くないといったところでしょうか?。確かにデーモンやサービスなど
はいったん起動してしまえば、あまり操作する事は無いですからね~。

>やっぱり黄金の夜明団魔術的な観点からは目に毒ですよねwww

いやいや、何でもやってみなくては解らないと思いますよ(^^)。
それにGD自体が何でも有りな教義だと思いますから。
一つの団の教義として、ユダヤの天使やエジプト神やギリシア・ローマ神話が
混在。団の長達がケルト神を蘇らそうとしたり、果てはアデプトが東洋の
象徴であるタットワを使って、そのビジョンで天使が出てきたりするって、
普通に考えて、ありえないと思います(笑)。

基本原理さえ理解できれば、あとはいろいろ自分で試して体験して
見るのが、GD魔術の醍醐味だと自分は思っています♪。


□ 初めまして
□投稿者:54al3
□投稿日:2013/04/20(Sat) 16:50:46
□記事No. 760

飛び入りしてもいいのかな・・?

初めまして、今年に入って西洋魔術を学び始めました。54al3といいます。
某結社様のページに絶賛するコメントがあり、おずおずと覗いてみました次第ですが、

BBS過去ログを拝見させていただいていたら、アニメのお話に絡めて魔術を学ばれておられる方が多くて、意欲を奮い立たせるのには、やっぱり漫画や萌は有効だよなとか考えてうんうんしておりました!

象徴体型ってAINさんがおっしゃるとおり、内在する意味は変化はなくても、象徴する「形」が変わっても中の意味が伝わっていけばいいと思います!

いい実例が、「萌える単語」とか「萌絵で覚えるシリーズの学問教科」だとおもうんですよ(力説

語りが熱くなりました;

そして、LBRPのお話を拝見して、私も霊的な影響から身を守るためにこの道に入ったのがあり
西洋魔術師の方の中で結構霊とか嫌煙される概念な気がするのですが
似たような半ばおとぎ話みたいな出来事と境遇の中に身を置いておられた、魔術の先輩がいらっしゃると知りちょっとドキドキしております。


□ Re:初めまして
□投稿者:AIN
□投稿日:2013/04/23(Tue) 04:23:34
□記事No. 761

54al3さん
< 初めまして。飛び入りも大歓迎ですよ(^^)。

>アニメのお話に絡めて魔術を学ばれておられる方が多くて
ジャパニーズアニメや漫画は良いですよ~。日本の生み出した文化の
極みです♪。古今東西、様々な象徴を扱う神秘行にも上手く融合させて、
私も自分自身の体系を生み出したいと日々考えております
(<別の言い方では毎日、アニメや漫画にハマッているとも言う(笑))。

>私も霊的な影響から身を守るためにこの道に入ったのがあり
54al3さんも同じような境遇や目的なんですね。いろいろと嫌な目にも
会われた事だと思います。望まぬ状態での霊的なものとの接触は、
かなり精神的にも堪えますから。しかし、神秘行を頑張れば、そう
いったものへの対処法もいろいろ身に付けれるようになりますよ。

ちなみに自分の今までの神秘行遍歴だと、仙道の気の操りを身につけるのが、
一番霊的な事柄の対処には効果的だったと思いますが、魔術のLBRPも、
今、改めて考えるとオーラの安定化により霊的なものを寄せ付けにくくなる
といった効果も強かったと思います。五芒星のシンボルにも、日本古来
よりの伝統的に根付くいろいろな意味があって、そういった意味での
効果が出たり、バラ十字儀式の円と十字や高次の霊への祈り、監視塔の儀式の
神聖なものへの祈り、こういった様々な方法を上手いこと扱えればかなり
霊的なものへの対処の助けにもなると思います。また、日本密教的なものも
組み合わせると、とても効果的でした。

最近、統合神秘行階梯として、ちょこちょこと教育用のテキストを
書いたりもしてるんですが、その主な内容はこういった霊的な能力の
制御のためのものだったりします。結構、個人的経験から身に着けた
方法なども書いたりしているので、あまり一般的に公開するのは、
はばかられそうな内容もあったり(^^;。そんなこんなで、又、
通信教育的なものを再開しようかな~と考えている、今日この頃
だったりします。


□ 雑感記
□投稿者:AIN
□投稿日:2013/04/26(Fri) 02:24:05
□記事No. 762

GD魔術やその流れを組む、象徴を扱う体系の学習を行っていると、
どうしても、その象徴のルーツとかが知りたくなってきますね。

それらのルーツを知る為には、その生まれた文化的背景までも知る
ことが必要なんですが、GD魔術みたいに広い範囲の象徴を
扱う体系だと、研究本を少しぐらい読んだだけでは、なかなか
自分的に納得出来ない。そして、たくさん本を買い漁る事になる。
そうすると、毎日、本を読むことに追われて、日々の瞑想などの
実践学習がおろそかになりがちになる(仙道の気を扱う行は仕事場
でも出来るけど)。この辺の学習と実践のバランスを維持するのは、
なかなか難しいもんですね(^^;


□ 雑感記
□投稿者:AIN
□投稿日:2013/04/26(Fri) 02:39:07
□記事No. 763

最近、「魔術」という言葉について、自分たちが考えるこの言葉に対する
イメージと、一般的な人々のイメージとで生じる差異を説明する事を、
”芸術”という言葉に例えてみると解りやすいかな、と思ってみたり。

”芸術”と一口に言っても、その中には様々な分野がありますね。
絵画もあったり、音楽もあったり、彫刻もあったり、陶芸もあったり。

ある人がこれから”芸術”に関する技術の講義をするという事で、
彫刻に興味を持っている人が、その技術を学ぼうと思って行ってみたら、
実は絵画を描く為の筆使いを教える講義でしたという事もあり得る。

現在、日本で広まっている”魔術”という言葉も似たようなところが
あるのかな?と自分的には思ってみたり。

あまりにも広い範囲を含む言葉を掲げて、何らかの啓蒙活動を行う場合は、
そういった誤解を生むようなところにも気をつけるべきでしょうね。


□ 雑感記
□投稿者:AIN
□投稿日:2013/04/26(Fri) 07:57:07
□記事No. 764

W・E・バトラー著 大沼忠弘 訳
「オカルト入門」より

————————————————————
油による治療法

治療油の使用が効果的であることは、かつてわたしがまのあたりに
見たことである。1919年の1月当時わたしはグラスゴーの
陸軍病院に患者として入っていた。
-中略-
回復に向かっている間、わたしは「形而上学的」治療者の小さな
グループによって行われていた治療実験に招待された。かれらの
技術は、患者を「治る」という想念で取り囲み、高い層から
宇宙的な治癒力を呼びおろすことであった。

わたしは透視家として知られていたので、この治療の間わたしに
何が見えるか報告するように頼まれた。わたしはそれを行い、
かれらに次のように語ることができた。

患者はエネルギーの濃紺の雲に取り囲まれているように見えたが、
そのうちどれ一つとして彼女の肉体の中には入らなかった。彼女を
取り巻く青い光のプールのように、ただそこに横たわっているだけで
あった。彼女自身、尋ねられて「何も違いは感じられない。全然善く
なっていない」と答えた。

その時たまたまそこにいたもう一人のオカルティストがポケットに
治療油を持っており、患者に使ってみたいと申し出た。そこで、
治療油が入っていた小さな銀の筒の蓋を外して油を親指にふりかけ、
患者の額に十字のしるしをなぞった。

直ちに効果は現れ始めた。わたしの目には、ちょうど患者の額に渦巻きが
まき起こり、ちょうど風呂や水槽の水が栓を外すと吸い込まれてゆくのと
同じように、濃紺の光がここに注ぎ込まれるかのように見えた。
わずかな時間の中ですべてのエネルギーは患者の肉体の中に吸い込まれた。
彼女は、大変気分がいいと言ったばかりか、ずっと顔色がよくなり機敏に
あったことは確かであった。
————————————————————

オーラに対する興味深い実験の報告がここに見て取れますね。また、
バトラー自身、かなりの霊視能力を持っていた事も伺えます。

W・E・バトラーというと日本でも「魔法入門」や「オカルト入門」
などの著作で、GD系の流れを汲む魔術師として有名ですが、
この辺の霊視能力は神智学や心霊術の影響をかなり受けている
事が見受けられます。GDというとリガルディーの「黄金の夜明け」
だけを見ると、理路整然と教義が並べられているだけで、あまり
こういったオーラの扱いなどの実践的な技術や体験は、なかなか
学べないですが、実際には時代的に考えても、GDの魔術師達の多くが、
神智学等のこういった秘教的な知識を学んだ上で、GDの魔術を研究
していたものと考えられます。

ちなみにGDの首領を務めたウェストコットやイェイツも神智学協会に
深く関わっていましたし、その流れを汲むクロウリーもベネットから
深く東洋の霊的知識を吸収した事でしょう。「法の書」や「4の書」などは、
霊的存在抜きには語れないものです。また、フォーチュンは自身で神智学の
ロッジを設立したりまでもしています。

現在、GD魔術を学ぼうとする方達は、その指導者達が言った
「西洋魔術を学ぼうとするものは西洋魔術だけを学習するべし」、
との言葉を真に受けやすいですが、実際は、その歴史的背景を考えると、
西洋魔術の教義の多くはこういった東洋の秘教的・霊的な教義の上に
成り立っている事も、頭の片隅には入れておくべきなのでしょう。



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