西欧神秘伝統、GD系伝統魔術用語解説
ここでは、学徒の学習の参考の為に、西欧神秘伝統及びGD系伝統魔術に関係した、様々な用語を紹介しておこう。
使用方法としては、まず、本ページの最初に日本語の五十音読み順で収録している用語の一覧表を作成している。説明文が短い用語については、本ページ内に収録しているので、一覧表の用語をクリックすれば、本ページの該当の箇所まで移動する。また、用語の説明文がある程度以上の量がある場合は、別のページを作成しているので、クリックするとそちらのページに移る。
用語に対応する英語の単語がある場合は、並べて書いてある。洋書などを読む際に参考にしてほしい。モバイル端末を使われる場合、一覧表の右が見切れてしまう事がある。端末にもよるが、一覧表をタッチして右へスクロールできるので、各自で見やすい位置に移動すると良いだろう。
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用語(日本語)
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用語(英語)
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用語(日本語)
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用語(英語)
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Amen
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Aiq Bkr or Aiq Beker
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Astral
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Astral Plane or Astral World
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Astral Light
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Adam Kadmon
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Anima Mundi
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Abiegnus
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Abyss
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Amulet
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ISIS
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Grade
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Ouroboros or Uroboros
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Eko Eko Azarak
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Ether
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Egregore
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Enochian Language
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Ogham
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Outer Order
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Caduceus
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Galgal
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Evocation
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Vampire
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Qlippoth
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Grimoire or Grimoir
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Christmas or Xmas
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Black Magic
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Chaos or Kaos
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Pentagram
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Psychometry
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Sabbath
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Sigil
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Evil eye
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Purification
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Invocation
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White Magic
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Seal
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Artificial Elementals
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Scrying or Skrying
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Holy Guardian Angel
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Consecration
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Tree of Life
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Astral Projection
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Banishing
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Adept
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Talisman
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Tarot Card
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Tantra
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Chant
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Familiar Spirit
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Thelema
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Angel
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Temple
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Druid
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Twilight Zone
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Inner Order
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Seven Planets
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Neophyte
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Baphomet
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Secret Chief
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Pagan
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Portal
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Magic Circle
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Magic Square
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Magical Motto or Magical Name
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Mu
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Incubus or Succubus
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Monad
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Jachin
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Barbarous Names
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Elements
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Elementals
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Elemental Weapons
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Lilith
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Ruach
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Lucifer
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Hexagram
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Walkure or Valkyrie
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Walpurgis Night
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Whare ra
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アーメン
(Amen)
「かくあれかし」を意味する言葉。そうなるように、と強く意志する行為である。
I∴O∴S∴
(アイ・オー・エス)
日本で1980年代から活動している、GD(Golden Dawn)団伝統の流れを引く団体。その代表者は秋端勉氏である。日本でのGD系伝統の教育と研究を行う団体の代表格である。80年代より、月刊ムーという雑誌にて魔術関係の記事を掲載したり、「ホルスの槍」名義の同人誌、ニュースペーパーなどを発行。90年代は集団儀式などのオフ的な活動を多く行っていた。I∴O∴S∴はネット上にもサイトを持っており、そこでこの団体の入団希望者用の教育文書「実践魔術講座 上巻」のPDFが公開されている。この文書は、全くの初心者には少し難しいかと思われるが、それでも、日本のGD系伝統の学徒の学習にとって、大変有益であると思われるので、是非、一読をおすすめする。
アストラル
(Astral)
語原的には、「星」「星の」「星界の」などを意味する。また、「星振」「星幽」などとも訳される。星のように淡く微かに瞬くもののイメージから来る言葉。西欧神秘伝統では、東洋のいわゆる「気」に似た概念として使われることもある。
アストラル・ライト
(Astral light)
星幽光と訳される。アストラル界を構成するエネルギー。アストラルという言葉がついている事からも示されるように、イメージは淡く微かに瞬く光である。オーラみたいに、通常の肉眼にはほとんど見えないエネルギーである。場合により、アストラル界と同様の意味で用いられることもある。
アビス
(Abyss)
「深淵」とも訳される。この言葉自体は、秘教伝統界の様々なところで使われているが、GD系の伝統、特にクロウリーの著作で、その解釈について深く触れられていることが多い。その解釈では、生命の樹のビナーとケセドの間に横たわる、象徴的なとてつもなく深い裂け目、あるいは果てしない砂漠とされる段階である。魔術師は、この深淵を越えることを目標とし、これを越えた時点で”人間”では無くなり、別のものに進化するともいう。
アミュレット
(Amulet)
持ち主を霊的に防御する、いわばお守り。日本ではお守りというと、持っているだけでいろいろな効果を持つとされるが、西洋の秘教伝統的にはアミュレットは受動的なお守りを指すのに対し、タリスマンが能動的なお守りを指すものとされる。電気的に言うなら、アミュレットは電気を遮る絶縁体、タリスマンは電気を供給する電池あるいは電源であるのだ。基本的にGD伝統では能動的に力を用いるタリスマンを用いる方が多い。
位階
(Grade)
魔術結社での身分や力を示すもの。学校の学年を思えば解りやすいだろう。GDでは位階は上図の生命の樹に沿って10の段階に別れていたが、D・フォーチュンの興したILや魔女術の団体ではもっと位階を少なくしている。
アイシス(イシス)
(Isis)
この言葉については、西洋神秘伝統界では次の2種類の捉え方がある。
1 古代エジプトより伝わる女神の一人。名前は日本では一般的にイシスと呼ばれるが、海外ではアイシスと呼ばれる事の方が多い。太母信仰と結びつき、全ての母神ともされ、魔術ではとても重要な女神として扱われる。そのシンボルは基本的に玉座とされる。
2 大沼氏の始めた団体、Institute for Study of Initiation and Symbolismの頭文字を略したもの。現在は活動停止中の様子である。名古屋を中心に勉強会などを開いていた。基本的にその研究の方向性は、密儀系であったとの話を聞いている。
エコエコアザラク
魔女の使う呪文として、よく知られたものの一つ。語源的には古代バスク語の「11月に馬を殺し、あなたに送ろう」というものが訛って伝わったものでは無いかといわれる。現在、日本では一般的に、この言葉をタイトルにした漫画で有名だろう。
エーテル
(Ether)
この言葉については、次の3種類の捉え方がある。
1 現在、一般社会的には同名の有機化合物を指す。
2 エーテルとは近代まで科学界でも、宇宙の全てに満ちているものであり、光などの様々なものを伝える働きをしている物質的な存在として考えられていた。しかし、現在の科学ではそういった存在は否定されている。
3 現在の秘教伝統的には、この世界の物質を構成する前段階の、目にみえない霊的な流動体として知られる。
エノク語
(Enochian Language)
エリザベス朝のジョン・ディーという天才的な人物が、霊媒ケリーを通じ、天使という存在から教えられたとされる言語。エノクという名前は旧約聖書外典に登場する人物から来ている。このエノク語という存在は、ディーの死と共に世間から忘れられていたが、GDによって、より洗練された魔術システム(エノク魔術)となって蘇る。このエノク語は後に言語学者によって一定の文法を有する事が証明されたとされ、遥か古代に実際に使われていた言語では無いかとの説も出ている。
オガム文字
古代ケルトの神官だったドルイド達がよく使っていたとされる、直線上に線を引く筆記法。
O∴H∴
日本に黄金の夜明け系魔術を普及させるため、創設された結社とされる。筆頭は江口之隆氏。80年代はムーやトワイライトゾーン等の各種雑誌に、この団員達の記事が載っているのがよく見られた。また、インターネットでも、一時期、毎週サイトを更新するなど活発に活動を行っていた。この記事を書いている2019年現在は、Twitterで西洋神秘伝統関連のツイートを頻繁にされて人気を博している。
O∵S∵W∵
一時期トワイライトゾーンにて、ダークサイドな魔術を専門に紹介していた結社。その正体を知りたい人は、朝松氏の小説をよく読んで見ると良いであろう。
O.T.O.東方聖堂騎士団
(Ordo Templi Orientis)
伝説では美王フィリップの迫害を逃れた聖堂騎士団の流れを受け継ぐと言われる結社。実質的な表立った活動はドイツのカール・ケルナーによって開始された。その後2代目首領テオドール・ロイスはアレイスター・クロウリーを後継者として指名。O.T.O.はセレマの法に基づいた魔術団体となった。
外陣
(Outer Order)
元祖GD団では0=0ニオファイトから1=10(ジェレーター)、2=9(セオリカス)、3=8(プラクティカス)、4=7(フィロソファス)までの見習い的な段階(位階)のグループを指す。1=10からはそれぞれに、地、風、水、火の四大元素が象徴的に割り当てられ、志願者はそれぞれの位階を通過するときに、その元素に象徴される自らの心の部分を制御して行くことを目標とする。そして、外陣を卒業した志願者は、自らの心のうちの四大元素に割り当てられる要素を全て制御した一人前の「達人」の魔術師として、さらなる段階である「内陣」へと参入することになる。
逆宇宙シリーズ
朝松氏の代表的な小説シリーズの一つ。西洋魔術や日本の魔教、道教を題材にしている。ハンターズとレイザースの2部から成り、ソノラマ文庫から出版されている。
クリフォト
この言葉については、次の幾つかの考え方がある。
1 語源的にはヘブライ語の”殻(QLIPVTh)”を示す。
2 神秘伝統では基本的には、生命の樹の陰にあたる邪悪の樹の天球の事を指す。
3 人間が強い思念を行ったときに、その場に残ったりした想念霊=抜け殻を指すこともある。
グリモワール
(Grimoire)
主に近代以前に出現した秘教伝統や魔術について記された本を指す事が多い。「魔道書」「魔導書」、「魔術書」などと訳される。語原的にはフランス語の「文法」を意味する「grammaire」から来たとの説が有力視されている。様々な種類のものがあるが、一般的には天使や悪魔、精霊などの霊的存在を呼び出したり、護符や呪文などを使用して術者の願い事を叶えるための方法が記されているものが多い。有名なところでは「ソロモンの大きな鍵」や「ソロモンの小さな鍵(ゲーティア)」、「レメゲトン」「アブラメリン」「アルマデル」「大アルベルトゥス」「小アルベルトゥス」「モーセ第6・7の書」「モーセ第8・9・10の書」「黒き雌鳥」、「グリモリウム・ヴェルム」、「グラン・グリモア(赤竜)」、「ホノリウスの書」「アルバテル」「隠秘哲学第4の書」などがある。
クリスマス
キリスト教ではイエス・キリストの生まれた日として祭るが、実際は古代異教の太陽復活祭の名残であるとも伝えられている。
黒魔術
(Black Magic)
その色の感じから悪い事に使われる魔術を指す言葉とされる。また、対になるものとして、善い事に使われる魔術を白魔術(White Magic)とする。一般的には悪魔を呼び出したり、呪(のろ)いなどの他人に危害を加えたりする魔術を黒魔術、逆に天使を呼び出したり、病気を治療したりなど人を助けたりするものを白魔術とする事が多い。しかし、実際のところは、同じ一つの事象でも、違う人が見れば善にも悪にも変わることがあるので、絶対的な定義はあり得ないというのが最近の考えられ方である。この黒と白の中間として灰色魔術(Gray Magic)を提唱したり、さらにその発展形として様々な色の魔術を定義する学徒もいる。
ケイオス
(Chaos)
この言葉については、次の幾つかの考え方がある。
1 ”混沌”を指す言葉。
2 世界の秩序が創造される前の、原初のドロドロした状態を指す言葉としても使われる。
3 最近の西洋神秘伝統界では、「混沌魔術」と呼ばれる魔術体系の事を示す事もある。
五芒星(ペンタグラム)
(Pentagram)
☆=星じるしの事。西洋秘教伝統、特にGD系伝統では、四大精霊を呼び出したり戻したりする時によく用いられる図形である。4つの角が四大の要素を、そして一つの角がそれらを支配する精神(霊)の要素を示すとされる。その為、一つの角が上に来たときは精神優位の魔術(白魔術)を、一つの角が下に来たときは物質優位の魔術(上記の黒魔術の用語の図を参照)を示しているとされる。
サバト
(Sabbath)
ユダヤ教における安息日(休日)を示す、ヘブライ語のサバト(ShBTh)という言葉がそのルーツとされる。後にユダヤ教などの異教徒を悪魔視するキリスト教徒によって、悪魔を讃え、赤ん坊を殺したり、乱交を行うなどの集会や魔宴、夜宴を指す言葉として歪め広まった。現代の魔女達も、定期的にこのサバトを開いているとされる。もちろん魔宴などでは無く、自然の神を讃えたり、何らかの願いをする儀式を行ったり、仲間達と楽しく飲食をするなどの会である。
シジル
(Sigil)
正確な定義は”霊的な特定の思想を図形的に表すもの”とされる。GD系伝統においては、基本的に天使や悪魔などの霊的存在の名をある一定の法則に基づいて数字化し、それを魔法陣や薔薇の図形などの上に照らして線形化して、出来上がる図形をシジルと呼んでいる。他に、この方法によらずに昔から伝えられてきた悪魔や精霊などのシジルもある。様々な使用法があるが、GD系伝統では基本的には何らかの霊的な力を引き出すために使われることが多い。
浄化
(Purification)
物や空間などに、それまでに染み付いた雑多な霊的な力を追い払い、霊的に奇麗にする事を指す。外科手術でいえば、最初に行う消毒ともいうべき方法である。
召喚
(Invocation)
一般的に霊的存在を呼び出す方法を指す言葉。対象を限定した場合は、術者よりも霊的に優れた存在を呼び出す方法をいう。あるいは「杯の業」を指す事もある。上記の「喚起」の用語も参照する事。
白魔術
(White Magic)
一般にその色の感じから善い事に使われる魔術を指す。上記の「黒魔術」の用語も参照すること。
シール
(Seal)
秘教伝統では厳密には精霊や悪魔などを”縛る”力のある図形を指す。シジルと混同して使われることも多い。このシールの代表的なものとしては、ゲーティアに出てくる72の悪魔のシールが挙げられるであろう。
人工精霊
ある目的の為、魔術師などが作った精霊を「人工」の精霊として、こう呼ぶ。基本的には、魔術師の目的を果たすために動く霊的な自動ロボットのような存在であるとされるが、秘教伝統の流派によって、様々な考え方や作り方があるとされる。この存在について、秘教伝統において有名な話としては、ダイアン・フォーチュンの「心霊的自己防衛」に載っている彼女が無意識のうちに、これと似た存在を作ってしまった体験談や、AOスペアが知人に頼まれて呼び出した存在などの話が挙げられるだろう。
スクライング
(Scrying又はSkrying)
この言葉については、次の幾つかの考え方がある。
1 一般的な秘教伝統においては、多くは水晶球や、円形のガラスなどを黒く塗り、作成される魔法鏡などを使用して、ビジョンを得る技法を指す。
2 GD系伝統においては、何らかの象徴や霊的図形を使用して、瞑目あるいは目を開けていても意識の焦点をずらして、様々なビジョンを得る技法を指す事が多い。
聖別
(Consecration)
魔術用具等に自分が目的を果たすための、役に立つある種の力を込める事を言う。基本的には浄化によって、それまでの雑多な力を追い払った後に行なう。
生命の樹
(Tree of Life)
この言葉については、次の幾つかの考え方がある。
1 聖書に書かれた善悪の知識の樹と対をなす樹。人間がこの樹の実を食べると不死になると言う。
2 ユダヤ教の神秘伝統カバラにて考案された図形。セフィラと呼ばれる10個の球体と、それらをつなぐパスと呼ばれるものから成り立つ。ユダヤ教の信仰対象である主への理解を深めるためのものとして用いられた。時代により考え方はいろいろと変遷している。
3 ルネサンス頃からカバラはユダヤ教徒以外にも知られるようになっていった。そのカバラに秘められた叡智をキリスト教徒の知識人達が、自分たちにも利用できるようにするべく、本来のカバラが目指す方向とは別物のクリスチャン・カバラやオカルト(魔術)カバラといったものへと変えていった。現在、GD系伝統で知られている「生命の樹」の用い方は、それらのカバラによって発展したものである。
星幽体投射
(Astral Projection)
星幽体というもう一つの体を作って、それに意識を乗せ、一般にいう幽体離脱と似たような技法を行なうもの。
退去
(Banishing)
あるいは「追儺(ついな)」とも呼ばれる技法。霊的存在などを何らかの魔術的作業などで、元のいた場所へ戻す、あるいは術者の設定した範囲より外へと出す事を言う。この目的でよく用いられるのが「小五芒星の退去儀式(Lesser Banishing Ritual of Pentagram=頭文字を略してLBRP)」という技法である。
達人
(Adept)
GD系では5=6(小達人)の位階に達したものを示す。外陣の四元素の位階を卒業し、一人前の魔術師として、様々な実践魔術を研究する段階に至ったものである事を示す。ちなみに元祖GD団では入団者は基本的に5=6までの段階まで達することしか出来ない。それ以上の位階はメイザースなどの首領が名誉位階として名乗っていたのみであった。また、5=6自体も、メイザースによってジェレーターからフィロソファスまでの段階に分けられ、様々な実践教程が組まれていた。
タリスマン
(Talisman)
この言葉については、次の幾つかの考え方がある。
1 一般的には「護符」や「お守り」などを指す言葉として使われる。
2 GD系伝統においては、タリスマンとは秘力や霊的な影響力を引き出すために用いる存在(もの)を指す。逆に持ち主を、何らかの霊的影響力から遮断するものはアミュレット(amulet)と呼ばれる。アミュレットとタリスマンは同じようなものと捉えられやすいが、O∴H∴は、その著書の中で「電気回路に例えると、タリスマンは電池、アミュレットは絶縁体」としてこの作用の違いを説明した。
タロット・カード
(Tarot Card)
基本的に22枚の大アルカナと56枚の小アルカナと呼ばれるカードから成り立つ、占いに用いるカードセットを指す。その発祥は謎に包まれている。古代エジプトの神官の秘儀から作られたという説から、果ては海中に沈んだ魔術の国アトランティスから伝えられてきたという説もあった。しかし、現在、一般的にはルネサンスの頃に作られたという説が有力視されている。大アルカナの一枚である「愚者」と小アルカナは現在のトランプの前身となったともいわれている。GD系伝統では、このタロットを霊的原理や秘密の教義を暗喩するものとして、様々な霊的作業に用いている。
タントラ
(Tantra)
「織物」を意味するサンスクリット語から来た言葉。インドに古くから伝わる宗教で用いられる、聖典や技法を示していたものだった。しかし、性的な教義が含まれていたため、後の時代の好事家によって、性的な方面が特に強調されて広まってしまった。その為、現在においては性的な意味が強い秘儀を示す言葉として用いられる事が多くなっている。
チャント
(Chant)
単純な言葉をあるリズムに沿って繰り返し唱える呪文の事を言う。ある一定のリズムで言葉を繰り返す行為は、その術者を容易に変成意識へと導き、様々な術で使われる技法になっている。
使い魔
(Familiar Spirit)
西洋神秘伝統では魔術師や魔女が使う、霊的な下僕を指す。目に見えない霊的な存在の事もあれば、猫や蛙、蝙蝠などの小動物が媒体として用いられる事もある。術者の感覚を構成する秘力を、それらの存在に分け与え、術者の意図する行為を代行させる。現在の西洋神秘伝統界では、これらの存在は「人工精霊」を原理として作られたものであると考えられる事が多い。
テレマ(セレマ)
(Thelema)
”意志”を意味するギリシア語。聖書などにも用いられていたが、現在、この言葉が広まったのは、魔術師のA・クロウリーが、この言葉を自らの魔術大系の標語として使った事が大きいだろう。この言葉については、wikiの該当のページが詳しいので、そちらも参考にされたし。
テンプル
(Temple)
この言葉については、次の幾つかの考え方がある。
1 魔術作業などを行う神殿、あるいは聖堂などを指す言葉とする言葉。
2 あるいは魔術結社の支部を指すこともある。
ドルイド教
紀元前700年から1200年頃にヨーロッパに広まったケルト人の宗教。ドルイドとは「樫の木の賢者」を意味するといわれている。
トワイライトゾーン
以前、発行されていたオカルト系の月刊雑誌。様々なGD伝統系の記事も載っていた。現在は休刊中。
内陣
(Inner Order)
GD伝統では5=6以上の魔術師グループを示す。逆に4=7以下は外陣と呼ばれる。このグループに参入した魔術師は一人前と見られ、また、このグループに属す魔術師は達人(Adept)とも称される。上記の「外陣」及び、「達人」の用語も参照する事。
七惑星
太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星の、通常、肉眼で見える惑星をいう。天文学的には太陽・月は惑星ではないが、西洋の秘教伝統的には惑星の範疇に含む。現在、天体の観測技術が発達し、土星より外の様々な天体が発見されるようになった。しかし、西洋の秘教伝統では、人々が空を見上げたときに肉眼で容易に認識できる天体達が、人間の意識に影響を大きく及ぼす存在として、特に重用視するので理解されたし。
ペイガン
(Pagan)
この言葉は元々、キリスト教にとって異教徒を指す侮蔑的なニュアンスを含んだ言葉であった。しかし、現在の西洋秘教伝統界では、キリスト教以前から存在する宗教を信仰するものや、キリスト教に囚われない信仰を崇拝する者達の総称として使われることが多い。魔女術はその形の一つともいえよう。この言葉については、wikiの項(ペイガニズム)も読まれたし。
ポータル
(Portal)
一般的には「門」を意味する言葉。GD伝統では、外陣での学習を終えたものが、内陣に参入する為の「門」を象徴する予備的な位階を言う。
魔術戦士
朝松氏の小説シリーズの一つ。西洋魔術を主な題材として取り入れ、秋端氏をモデルとした主人公が活躍、様々な魔術戦を繰り広げる。以前は大陸書房から出版されていたが、違う出版社から再版されシリーズ完結した。
魔方陣
(Magic Square)
数学的に縦横ナナメに数を足しても、どれも同じ数字になるものをいう。魔術的には七惑星のシジルを作るのに用いられ、七惑星それぞれに対応した魔方陣がある。よく名前が似ているので、魔法陣と間違えられやすいが、通常は魔法陣は魔法円、あるいは何かの存在を呼び出すために描かれた円を基本とした図形を言うので、注意されたし。
魔法名
(Magical Motto)
GD伝統では、魔術を志した人が新たに秘教伝統界で使うためにつける名前を言う。この場合は名前といってもモットー(標語)というだけあって、基本はラテン語などの格言や目標とする事柄を文としたものから作られる事が多いものである。
ムー
ここでは、学研の発行している月刊のオカルト系総合雑誌を指す。この雑誌では80年代から90年代半ばにかけて、O∴H∴などにより、GD伝統についての紹介記事を多く載せていた。
夢魔
(Incubus or Succubus)
性的な夢を見せ、人間の生命力を奪い取るといわれている悪魔。男の姿をしているものをインキュバス、女の姿をしているものをサキュバスという。
ヤキン
(Jachin)
ソロモンの神殿の入り口にあったといわれる白色と黒色の柱のうちの白色の方を指す。もう一つの柱であるボアズは黒色であり、これらは、光と闇、正と邪、昼と夜、慈悲と峻厳などの2つの相反する要素を象徴するとされている。
四大元素
(Elements)
魔術的な世界観において、この世を構成する源である地・風・水・火の4つの元素を示す。
四大精霊
(Elementals)
四大元素に対応する精霊。地はグノーム、風はシルフ、水はウンディーネ、火はサラマンダーが対応する。
四大武器
(Elemental Weapons)
四大元素に対応する魔術的な武器を示す。基本的に火=棒、水=杯、風=短剣、地=万能章(円盤)が使われるが、流派によっては火=短剣、風=棒のところもある。
リリス
(Lilith)
伝説ではアダムの最初の妻だったとされる存在。アダムの下から逃げだした彼女は悪魔と関係を結び、無数のリリンと呼ばれる存在を生んだとされる。
ルアク
(Ruach)
ヘブライ語で、「息」「霊」などを意味する言葉。カバラでは、人間を構成する精神や論理的な部分を示す。
ルシファー
(Lucifer)
ルシファーの名は「光を運ぶもの」が由来といわれている。伝説では、主に仕える天使達の中でも最高位に位置する存在だった。しかし、そのあまりの力の為に、自らは主を越えるものであると自惚れてしまう。そして、他の多くの天使達と共に、主に反旗を翻し戦いを挑んだが、戦いに敗れ地に落とされ、現在では悪魔達の首領になっているとされる。
六芒星
(Hexagram)
上向きの三角と下向きの三角の組み合わさったもの。上向きの三角形は火や光を意味し、下向きの三角形は水や闇を意味するため、2つの相反する要素が組み合わさった「調和」を意味する象徴としても用いられる。GD系魔術では、生命の樹に割り当てて、各頂点から描き始めて惑星の霊の召喚などに用いられる事が多い。
ワルキューレ
(ドイツ語でWalkure、英語でValkyrie)
戦死した勇士を神の宮殿ヴァルハラへと導く役割を持つ、北欧神話の女神的存在。
ワルプルギスの夜
(Walpurgis Night)
魔女達がお祭り騒ぎをする4月30日の夜を示す。ドイツでは魔女たちはブロッケン山に集うとされた。ルーツとしては、キリスト教以前の宗教において、春を祝った風習から来ているとされる。キリスト教徒にとって憎むべき異教徒のお祭りという事で、魔女たちが悪魔を崇拝し悪行の限りを尽くす夜と歪曲された。
ワーレ・ラ
(Whare ra)
日本語で「太陽の家」を意味する。GD団の流れを汲む暁の星団の首領であったフェルキン親子は、ニュージーランドに移住後、その地で支部になるサマルガンド・ターレス・テンプルを開いた。ワーレ・ラは、その活動の拠点となった建物の名前である。その後、フェルキン親子の死とともに活動は衰退したが、パット・ザレウスキー等によって一躍有名になった。
∴
上記の記号は数学的には「ゆえに」を意味する記号であるが、西洋の結社では、団体名にこの記号を用いていることがよくある。本来、この記号を団名に用いる場合は、フリーメーソンの伝統を継ぐ結社である事を示す。由来としては、古代、ソロモンの神殿を建立しメーソンのルーツとなった秘教的な石工団体の棟梁ヒラムを殺害した三人の職人を示すとされる。この三人の職人は象徴的に精神の三つの神秘的機能を指すのにも用いられた。
エグレゴレ
(Egregore)
この言葉については、次の幾つかの考え方がある。
1 ギリシャ語で”監視者達”を意味する言葉。この言葉から、旧約聖書偽典などにて言及される、人間たちに禁じられた知識を教えた堕天使達(グリゴリ(Grigori))の名称が出来たと言われる。
2 現在の西洋の神秘伝統界では、意志と想像力により作られる思念体、特に魔術結社などの集団により構築された集合精神を指す言葉として用いられることが多い。
ガルガル
(Galgal)
ヘブライ語で”回転”や”回るもの”を意味する。複数形は「ガルガリム(galgalim)」になり、人間のオーラや感覚の天球に存在する、生命の樹を指す言葉だともされる。ガルガリムは東洋のチャクラと同様のものともみなされる。
ウロボロス
(Oroboros)
あるいは、ウロボロスの蛇とも呼ばれる。自らの尾を食べる、あるいはくわえる蛇や竜を示すグノーシス的象徴。循環する自然の時間、”永遠”を意味する象徴としてよく用いられる。
カドゥケウス
(Caduceus)
カドゥケウスの杖、あるいはケリュキオンとも呼ばれる。ギリシア神話のヘルメス神が所持する杖として有名である。上部に球と翼を持ち、真ん中の棒に2匹の蛇が交互に絡みついた形をしている。一般にはヘルメス神の司る商業のシンボルとして用いられるが、医療のシンボルとして用いられることもある。そのデザインから、ヨガで提唱されるクンダリニーとの関連性を指摘する意見もあり、その説では真ん中の棒が脊椎のスシュムナー・ナディー、2匹のまとわりつく蛇はイダーとピンガラーのナディを象徴するとされる。
野蛮なる名
(Barbarous Names)
よく中世の魔術書にて使われる意味不明の言葉を指す。Barbarousとは、ギリシャ語のbarbaros(ギリシャ人では無いという意味で、野蛮人を意味したりもする)から来ている言葉である。その由来は古代文明にて使われていた言葉が、長い年月を経て伝わるうちに様々な文法的間違いが発生し、意味不明になってしまったものではないか?と考えられている。本来、間違いから出来た意味不明な言葉であるが、現在の西洋神秘伝統では、その理解不能な言葉そのものが神秘的な力を持つと考えられるようになり、そのまま使用することがある。この代表的なものとして、うまれなきものの術式で使われる言葉がある。
モナド
(Monad)
ギリシャ語のmonosより来ており、「単子」や「一なるもの」を意味する言葉。西洋神秘伝統的には、この世界を構成する根源的なもの、あるいはケテルを指す意味でよく使われる。
ニオファイト
(Neophyte)
GD団に参入したものが最初に与えられる位階。ギリシャ語で「新しく植えられた(Newly Planted)」を意味する言葉から来ている。日本語では「初参入者」と訳され、数字では0=0で示される。GD団では、基本的に各位階を生命の樹のセフィラに割り当てていたが、このニオファイトの段階は、生命の樹のセフィラには割り当てられない。このニオファイトの段階を卒業したものは1=10以後の元素位階と呼ばれる位階群へと至り、生命の樹をマルクトから順に象徴的に登っていく事になる。
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