アダム・カドモン<西洋神秘伝統、GD系伝統魔術用語集>

(adam kadmon)

アダム・カドモン(http://en.wikipedia.org/wiki/Adam_Kadmonより)

カバラから来た言葉で、最初の人間「アダム」ではなく、その前に神によってつくられた神の写し、人間の「原型」と考えられる存在である。「天界の人間」「神の身体」とも呼ばれる。

図で示されるときは、生命の樹に接した状態で表現され、ケテル(王冠)を頭にかぶり、マルクト(王国)の上に立つが、一般的な人体と生命の樹の対応とは左右逆になり、コクマー、ケセド、ネツァクが右手側、ビナー、ゲブラー、ホドが左手側になる。

果てしなく大きな存在とされ、地球の上に立ちながら、頭はYHVHの天界に届くとされる。すべての人間がここから生まれ、ここに還るともされる。

また、全てにおいて完璧であり、完成された理想の人間の姿を示すとされ、神秘伝統の流派によっては、この存在と同一化する事を目標とする。カバラ十字においては、この存在と自分を重ねて想像しながら実施する方法もある。


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