天使<西洋神秘伝統、GD系伝統魔術用語集>

(Angel)

天使画の一つ(http://en.wikipedia.org/wiki/Angelより)

この言葉については、次のような考え方がある。

1 一般的にはユダヤ教、キリスト教、イスラム教などで語られる、「天にいる神からの使い」=”天使”とされる存在を指すものである。
2 欧米では、天使というと見目麗しい人間に翼が生えた存在としてのイメージが強い。日本で思い浮かべられる「天使」のイメージは、80年代くらいまでは赤ん坊に羽が生えたような存在としてのイメージが強かったが、最近は様々な西欧の物語が紹介されたり、漫画やアニメなどの影響で、欧米と同じようなイメージを思い浮かべる事の方が多くなったといえるだろう。
3 天使を指す英語”Angel”の語原はギリシア語の”Angelos”から来ているとされる。その意味は「伝令」や「使いのもの」といった意味である。また、対応するヘブライ語はMLAKIMであり、同様に「御使い」という意味を持つ。
4 天使は古くは旧約聖書から、その存在が記されていた。初期の頃は、神の使いとして人間的な外観をしていると考えられていたが、後に様々な伝承と一緒になって、翼の生えた精霊的な存在として捉えられるようになった。
5 天使には数多くの様々な存在がいると考えられている。上位階で他の天使達を統べる存在もいれば、下位階でこの世界を動かしている無数の天使達も存在しているとされる。
6 キリスト教においては、偽ディオニシウスの影響で天使は9位階あるとされる事が多い。また、西洋秘教の中心的なカバラ理論においては、その存在を「天使団」と「大天使」との2種類あるとしている。
7 カバラにおける「天使団」は、この世界を成り立たせている、群体として捉えられる根源的な霊的なエネルギー、「多」としての存在を意味する。天使団はまた「聖歌隊」とも呼ばれ、主を讃える歌を歌いながら、主の作り上げた法則に従い、この世界を動かす無数の翼を持つ光達として見て取る事も出来るであろう。これらの存在に対して、よく行われる召喚の方法としては、便宜上、生命の樹のセフィラを鍵とした召喚法を行うことになる。
8 カバラにおける「大天使」は「個」としてのエネルギー体である。様々な局面を持つ圧倒的な霊的人格を持ち、天使団を統率する、より上位の存在であるとされる。現在には様々な大天使の存在が伝えられている。古来より有名なものとしては七曜に対応する大天使があり、また、GD系で特に有名なものが四大天使(ミカエル、ガブリエル、ラファエル、アウリエル)とされる。大天使の名前は、ヘブライ語で「神(AL)」に関係づけられたものからきていることが多い。また、大天使達は、そのイメージや逸話などの由来を辿っていくと、古代において、様々な地方で崇拝されていた神であったともされる。これらの神々を、一神教の教徒達が自らの神に仕える存在であるとして、変化・吸収させたのではないかと考えられているのだ。そして、これらからのルーツを持つ意識体が、集合無意識において人々からの様々な意識の影響を受け、現在の個々の大天使となったとされている。


上位ページに戻る