ANIMA MYSTICA 会議室過去LOG(2007年06月22日~2017年04月16日) - Part 9


タイトル: 生命の樹についての考察
記事No: 100 [関連記事]
投稿日: 2013/08/15(Thu) 21:48
投稿者: ガンダルフ

以前、生命の樹についての質問が出ていたと思います。
そこで、こちらでは生命の樹についての考察を行う場を設けさせていただく思います。
各識者の方のご意見も聞かせていただければ大変有り難い事です。

考察の第一資料については、IMN様の該当の
箇所を使用させていただければと思います。


タイトル: 否定的三重光
記事No: 101 [関連記事]
投稿日: 2013/08/15(Thu) 22:06
投稿者: ガンダルフ

生命の樹の図上でケテルの上にかかる
三つのヴェール。それは否定的三重光と
呼ばれます。

ここで私は疑問に出会います。否定でしか存在をはかれないもの。
果たして、それは「存在」と呼べるのでしょうか?。


タイトル: ケテル
記事No: 102 [関連記事]
投稿日: 2013/08/16(Fri) 21:17
投稿者: ガンダルフ

否定的三重光からの最初の顕現。それが「ケテル(王冠)」と呼ばれます。
それは数学的”1”に象徴されるものであり、その内にこれから顕現する
全ての可能性を潜ませるものです。それは分かたれざるものであり、反射に
よって後の顕現を行っていきます。神の初めの息の火花であり、生命の樹の
中央の柱の頂点に位置するものです。
ケテルはイェツイラーの書によれば、「賞賛すべき隠れた知霊」とされます。
”隠れた”とは何を意味するのでしょうか?。それは、ケテルにおいては、
純粋な自然と生命の種が、まだ一番最初の顕現レベルにおける事を意味する
のではないでしょうか?。そして、”賞賛”とは何を意味するのでしょうか?。


タイトル: Re: 否定的三重光
記事No: 104 [関連記事]
投稿日: 2013/08/17(Sat) 04:35
投稿者: AIN

興味深いスレですね(^^)。
自分は哲学的な議論は苦手なんですが(考え出すと幾らでも時間がたってしまう為)、
何か思いついた事などありましたら、書き込みさせてもらおうと思います。

> 考察の第一資料については、IMN様の該当の
> 箇所を使用させていただければと思います。

うちのHPの生命の樹についての項目ですね。
もちろん、幾らでも使用していただいて構いませんが、あれは自分の行
独自の解釈とかも含んでいるので、その点はご注意ください。

例えば、否定的三重光の
>「絶対空間の女王・日没の青き瞼の娘」こそ、AINの導(しるべ)となりしものである

のところは、自分の行の一環としてやっていた
女神崇拝(タントリズム)を隠喩するものとして書いています。

また、否定三重光の記号(0→00→000)も、もう一つ、よく
見かけるものとして(000→00→0)の順番もありますね。
こちらはクロウリーの書でよく見かけます。クロウリーの解説としては
否定的光を多くの0(000)として象徴し、それが収斂していって(000→00→0)、
最終的に位相が変わり、1として顕現するという解釈になっています。
自分的にはまた違った解釈を持っているので、今の記号を紹介しています。


タイトル: Re: 否定的三重光
記事No: 105 [関連記事]
投稿日: 2013/08/17(Sat) 05:01
投稿者: AIN

> ここで私は疑問に出会います。否定でしか存在をはかれないもの。
> 果たして、それは「存在」と呼べるのでしょうか?。

哲学的に考えるならば、「存在」の定義でしょうね。「0」は
否定にして「0」そのものはそれを指し示す存在として在るものである。
「0」としての存在、この点は人によって解釈が分かれることでしょう。

また、否定的三重光は最近になって科学が進むにつれて、宇宙の状態が
解ってくると、それは宇宙の状態を指し示すものとしての意味では無いか
という説も出てきました。「真空」=0であり、その中に無限(00)の
星間物質が存在。やがて、否定光の大海、無限光(000)へと移行。
その中に極致まで収斂した「点」が発生し、存在であるケテルへと移行する。

何にせよ、この辺は概念に対する用語の各自の解釈次第であり、言葉による
絶対的な正答は無いものでしょう。こういった概念に関する議論において
重要なのは、相手の考えを間違いだとする事ではなく、各自の意見を聞き、
それを参考に、各自が自分なりの実践的学習により、自らで答えを見出して
行くべきものでしょうね。


タイトル: Re^2: 否定的三重光
記事No: 107 [関連記事]
投稿日: 2013/08/18(Sun) 21:49
投稿者: ガンダルフ

AIN様。貴重なお話を有難うございます。

IMN様の該当の箇所は、AIN様の何かの行による思想を含むものとの事。
しかし、生命の樹の概念について上手く纏めているものとして、
有益なものであると思います。これからも、使用させていただけます様、
よろしくお願い致します。


タイトル: Re: 生命の樹についての考察
記事No: 108 [関連記事]
投稿日: 2013/08/19(Mon) 06:36
投稿者: 風来

> 以前、生命の樹についての質問が出ていたと思います。
> そこで、こちらでは生命の樹についての考察を行う場を設けさせていただく思います。
> 各識者の方のご意見も聞かせていただければ大変有り難い事です。
>
> 考察の第一資料については、IMN様の該当の
> 箇所を使用させていただければと思います。

パスについても触れてくれ!


タイトル: Re^2: 生命の樹についての考察
記事No: 109 [関連記事]
投稿日: 2013/08/19(Mon) 21:44
投稿者: ガンダルフ

> パスについても触れてくれ!

風来様。
生命の樹についての、私みたいなものの考察がパスに至るまで
続くかどうかは、ひとえに諸賢の皆様の書き込みにより、私の
気力が維持できるかどうかに依るでしょう。

日常の何気ない事で構いませんので、皆様の生命の樹への
気付きや感想などでもお書き頂ければ、大変嬉しく思う次第です。


タイトル: コクマー
記事No: 110 [関連記事]
投稿日: 2013/08/20(Tue) 20:39
投稿者: ガンダルフ

IMN様より引用
>コクマーは幾何学的に「点」が伸びる事によって生ずる「線」として示される。
>ここに至ってケテルはその最初の「動き」を示し始める。それは、「線」に
>象徴されるように一点に向かって突き進む「意志」であり、未顕現者から
>ケテルを通じ溢れ動き始めた「意志」である。その性質からこのコクマーは
>男性的な力、また知恵の力の象徴となる。この男性的な意志の力・コクマー
>は全ての存在の根底に流れる活力であり、動的な力である

ケテルにて顕現した創造の意志は、大きさの無い「点」であり、未だ静的な
ものとも言えるものです。その創造の意志が動きはじめるのがコクマーと
言えるでしょう。また、「力」が両極に分かれる最初の地点でもあります。
イェツィラーの書ではコクマーは「照明の知霊」と呼ばれます。これは、
「光」の性質と絡めて考察してみると興味深いものがあるのでは無いでしょうか?。


タイトル: Re: コクマー
記事No: 111 [関連記事]
投稿日: 2013/08/21(Wed) 02:00
投稿者: 風来

大きさの無い「点」って存在できるものなのかな。


タイトル: Re^2: コクマー
記事No: 112 [関連記事]
投稿日: 2013/08/22(Thu) 19:35
投稿者: ガンダルフ

> 大きさの無い「点」って存在できるものなのかな。

風来様。プロクロスはご存知でしょうか?。後期アテナイ学派に属し、
新プラトン主義を完成させた探求家でありますが、このプロクロスの
提示する、無の自己規定における、いわゆる”発出”が大きさの無い
「点」という顕現の形態を取り、その後の創造へと繋がります。
また、プロクロスの提唱する”三性(トリアス)”は生命の樹を
考察する上でも、その頻出する三角形を理解する上で、有益な
理論となるでしょう。



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