ANIMA MYSTICA 会議室過去LOG(2007年06月22日~2017年04月16日) - Part 10


タイトル: Re: ケテル
記事No: 113 [関連記事]
投稿日: 2013/08/22(Thu) 20:02
投稿者: ガンダルフ

「バヒルの書」(英訳 Aryeh Kaplan)第141節には、こう在ります。

10の格言とは何ぞや?。
第1は至高の王冠なり。祝福され、称賛されしは、その名前と人々である。
人々とは誰や?
彼らはイスラエル。それは、この様に書かれる。
”主こそ神である事を知れ。われらを造られたものは主である。Alephは我らに非ず
(英本ではnot (Lo) we(Loはラメドとアレフ。to Alephと読め、to Aleph are weとなるとあります)。
。我らは主のものである”
「それは我らの義務」
全て彼の名前に統合されし、単一性の統合を認識し識れ。”


タイトル: Re^3: コクマー
記事No: 114 [関連記事]
投稿日: 2013/08/24(Sat) 19:20
投稿者: AIN

風来さん、「点」について
< こう考えてみられてはどうでしょう?。

  まず、何も無い空間(AIN SPH AUR)に座標である”点”が
  生じる(x,y,z)=ケテル。こちらは座標でしかないため、人間が
  認識しうる実際の存在とは言えないでしょう。

  そこから、x方向に点が伸び、”線”となる=コクマー。こちらも、
  太さの無い線のため、人間にとって認識できる、実際に存在しうる
  ものとは言えない。

  同様にx方向に伸びた線がそのままy方向にも伸び”面”となる=ビナー。
  この時点での線は、それもまた厚みが無い2次元のものなので、
  実際に人間に認識できる存在しうるものとは言えない。

  これらがケセドに至って、z方向にも伸び、ようやく三次元の
  立体として存在が人間にも認識しうるようになる。

  元々、アビスより上(ケテルからビナーにかけて)は観念的存在とも
  言われています。ケセドに至って、創造の段階はようやく人間にも
  考えることができるようになるのでしょう。


タイトル: Re^2: ケテル
記事No: 115 [関連記事]
投稿日: 2013/08/24(Sat) 19:28
投稿者: AIN

> 「バヒルの書」(英訳 Aryeh Kaplan)第141節には、こう在ります。

バヒルの書も考察に含められるのですね。

魔術カバラ(生命の樹)を考察する資料として、ユダヤ・カバラの原典
(バヒルやゾハールも?)にあたられるのも大変興味深いとも思いますが、
とりあえずは魔術カバラで論を纏めておいて(せめてイェツィラーまで?)、
それからユダヤ・カバラに触れたほうが、私的にはすっきり理解しやすそうな
気がするんですが(^^;。


タイトル: Re^3: ケテル
記事No: 116 [関連記事]
投稿日: 2013/08/24(Sat) 22:27
投稿者: ガンダルフ

> > 「バヒルの書」(英訳 Aryeh Kaplan)第141節には、こう在ります。
>
> バヒルの書も考察に含められるのですね。
>
> 魔術カバラ(生命の樹)を考察する資料として、ユダヤ・カバラの原典
> (バヒルやゾハールも?)にあたられるのも大変興味深いとも思いますが、
> とりあえずは魔術カバラで論を纏めておいて(せめてイェツィラーまで?)、
> それからユダヤ・カバラに触れたほうが、私的にはすっきり理解しやすそうな
> 気がするんですが(^^;。

AIN様。ご忠言痛み入ります。
確かに基本が疎かになるのは憂慮すべき事。
ここは、やはり、よく先達のオカルティスト達に依って
周知された方向から考察を加えて行くべきとの境地に達しました。


タイトル: ビナー
記事No: 117 [関連記事]
投稿日: 2013/08/26(Mon) 23:12
投稿者: ガンダルフ

IMN様より引用
>コクマーに流れる力は次のセフィラ<ビナー>を形成する。
>この<ビナー>は「理解」であり、コクマーの意志を受け止め、
>その意志の力に形を与える至高の母「アイマ」となる。
>ここに至って、ケテルで発生した創造の意志はようやく形を
>取るのである。

コクマーにて動き始めた創造の意志はビナーに至って、
形を取り、至高の三角形はここに完成します。しかし、

>この三角は「厚み」を持たない平面であり、未だ物質として
>顕現するには至って無い。ここまでの3つのセフィラは
>「至高者」と称され、我々の通常の知的概念を超越するものである。
>「至高者」は以下の7つのセフィラと果てしのない隔たり
><アビス(深淵)>によって分けられている

との事で未だ我ら人間というものにはビナーにおける「形」という
ものは、通常の理解の範疇を超える「形」であろう事が見られます。
イェツイラーの書にてビナーは「浄き知霊」といった紹介を
されています。こちらは、信仰されし処女霊マリアとの関連を考えて
みるも興味深いでしょう。然り。ビナーは大いなる「母」にして
「処女」なのであります。


タイトル: Re: ケテル
記事No: 118 [関連記事]
投稿日: 2013/08/26(Mon) 23:52
投稿者: ガンダルフ

ケテルとは、偉大なる未顕現の淵みよりコンコンと湧き出る生命の
顕現点の泉。非存在の中の結晶化。これより来る全てを潜在的に
秘めしものである。とは、Gareth Knight氏の言葉です。
その割り当てられる神名は「AHIH」訳語としては「I am」「我在り」です。
これは、ケテルがこれより全てが始まり、全てが返る点である事を指し示します。
その神名の中に循環する力を見るも良いでしょう。
割り当てられる大天使は「MTTRVN」メタトロン。こちらはヘブライ語には
訳せる言葉が無い為、ギリシア語にて「汝が王座の近き」であろうとは、
William・G・Gray氏の言葉です。メタトロンは伝説によれば、主に召し
抱えられた人間であり、モーセの師。顔の君。カバラを人間に与えしもの。
アークを守護せしケルブの男性側。小YHVHとも呼ばれしもの。
主に面前せしものと呼ばれます。しかし、ケテルに割り当てられる
メタトロンとは、あくまでもケテルに属するメタトロンの面。
メタトロン・ケテリエルである事を認識するようにとは、Chic Cicero氏の言葉です。


タイトル: Re: 初心者用スレッド
記事No: 119 [関連記事]
投稿日: 2013/09/06(Fri) 23:17
投稿者: 前鬼

始めまして。西洋魔術に興味があります。
やはり、西洋魔術について勉強するには、洋書は読んだほうが良いのでしょうか?。
初歩的な質問ですみません。


タイトル: Re^2: 初心者用スレッド
記事No: 120 [関連記事]
投稿日: 2013/09/08(Sun) 02:43
投稿者: AIN

> 始めまして。西洋魔術に興味があります。
> やはり、西洋魔術について勉強するには、洋書は読んだほうが良いのでしょうか?。
> 初歩的な質問ですみません。

前鬼さん、はじめまして。
洋書を読むべきかどうかは、前鬼さんが魔術に何を求めるかによるでしょうね。

西洋魔術は、一つの見方として、西洋の生み出した象徴による意識制御の大系とも
いえると思います。その重要なポイントである象徴を深く学習していこうとすれば、
やはり西洋思想や哲学、歴史を深く理解することが必要になります。そうなると、
どうしても英語の本も読む必要が出てくるでしょう。

逆に、各種象徴よりも、意識制御の方に焦点を当てた学習をするのであれば、
洋書を読む事がどうしても、必要になるとまでは言えないでしょうね。


タイトル: Re^2: ケテル
記事No: 121 [関連記事]
投稿日: 2013/09/13(Fri) 22:12
投稿者: ガンダルフ

割り当てられる天使団はカイオト・ハ・カドシュ。「聖なる四聖獣」とも
呼ばれし存在です。彼らは主の御座のいと近くにて、常に「カドシュ(聖なるかな!)」
の歌を唄いしもの達です。私が彼らをビジョンに見し時は、主の偉大なる輝ける力を
回り続ける煌く無数の光たちの存在でした。そこから感じられるのは、この世界と
いう存在を創りし、主への賛美にその全存在を焦がれさせ、叫ぶようにも感じられる
唄いしもの達でした。彼らは、その四という言葉からも推測されるように、彼らと
いう存在はケテルの中に未分化の四大の力が存在することを示唆します。この
意図から、Gray氏は、マルクトに割り当てられる天使団をケルビムとし、ケテルと
マルクトの格言、「マルクトはケテルの中にあり。また、別の意味でケテルは
マルクトの中にあり」を熟慮しようとする事を提唱しています。その四つの
形成されしものは獅子、鷲、人、牡牛です。秘教的には神は四つの位相にて
顕現するといいます。それは、父、子、聖霊、そして破壊者であるとは
Knight氏の示唆するところです。



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