- ボレアイン館リフォーム記事です。
計画段階
「【2018.06頃】ボレアイン館の井戸の水抜き」の記事で、井戸の水を綺麗にして、井戸がまだ使えることを確認できました。
実はこの時までは、井戸がちゃんと使えるかわからなかったので、井戸蓋は適当にそのへんに転がってた板切れやメタルラックの棚のようなもので間に合わせてました(苦笑)。
もし井戸が使えない事がはっきりとしたら、事故防止のために、ちゃんとした業者に頼んで供養をした上で埋めてしまうことも考えてましたが、使えるのなら、これからも使っていきたい。
そうなると、やはりこの先も長く使える、できる限り頑丈なちゃんとした井戸蓋を作っておいたほうが良いだろうな~との結論に達したわけです。
で、井戸蓋を作ると決めたら、次に考えるのはどうやって作るかですね。
ネットで色々調べてみたところ、井戸蓋を作る場合は、基本的に以下のような素材があるみたいです。
1 竹を編む
2 木材を加工して作る
3 金属を加工して作る
4 コンクリートで蓋を作る
また、個々の井戸によっても違うでしょうけど、出来れば、ボレアイン館の井戸は次の条件で作りたい。
1 井戸から湿気が常時上がってくるので、できる限り材質は長い間腐らないもの
2 できる限り頑丈なもの
3 万が一、近所の子どもたちがボレアイン館に入り込んで、井戸近くで遊んだりしても危なくない。また、勝手に外せないくらいの重さがあるもの
以上のことを考えると、まず、竹を編んで作るのは風流だとは思いますが、すぐ腐りそうなのと、重さや耐久度的に子どもたちのいたずらに耐えれそうにない。
次に木材。ホムセンで板を買ってきて丸く切って蓋を作ろうかとも思いましたが、それだとすぐ腐りそう。また、防腐/防虫剤を塗ったとしても、竹と同じように重さ的に子どもたちにすぐいたずらされそうなので却下。
次に金属ですが、鉄はすぐ錆びそうですけど、ステンレスやアルミで作れれば丈夫で格好いいだろうな~と考えましたが、加工が難しそう。業者に頼むことも考えて調べてみましたが、結構なお値段がかかるみたいで(数十万くらい)、こちらも却下。
そしてコンクリートですが、耐久度や重さ的には良さそうですが、これも加工が難しそう。なおかつ、落ちたら割れそうということで却下。
・・・というわけで、とりあえず、どの案もボツになってしまい、しばらくの間は材料のことで悩みまくったのでした。
アイアンウッド
そんなある日、2019年の5月頃。ふらーっとホムセンの資材コーナーを見て回ってると、「アイアンウッド」なるものが売ってるのを発見。
気になって調べてみると、その名の通り、鉄みたい、、、とまではいかないけど、超硬質の木材とのこと。基本的にウッドデッキなどに使われる材料で、元々、ポリフェノールといった殺菌成分で満たされてる木材なので、後から薬剤処理をしなくても野外で数十年。水の中だと100年は持つとのこと。しかも、硬いけど木材みたいに加工もできる。
参考↓
他の木に比べると、お高いけど、これは良い材料かも!と考えた私はとりあえず家に帰って、さらに色々と調べ、その結果、これで井戸蓋を作ってみようと決めたのでした。
井戸蓋制作
方針が決まったら、さっそく制作に取り掛かります。まずは井戸の大きさを測ります。ボレアイン館の井戸は直径が約60cmのほぼ真円の形でした。
次に蓋の作り方を決めます。凝った作り方をすれば、色々とおしゃれなのが作れるかもしれませんが、とりあえずは、板を並べて円形上にして、上から別の板で接合するというシンプルな方法を選びました。
これらから必要な材料の量を計算し、ホムセンで調達します。近所のコーナンで合計約1万でした。
また、アイアンウッドは硬すぎて通常のビスは使えないとのことでアイアンウッド用のビスをアマゾンで購入。約1000円くらい。
では、材料が揃ったので、ボレアイン館に持っていって、実際の作成に取り掛かります。アイアンウッドというからには、切るのがすごい難しいのかな?。丸ノコで切ろうとして鉄みたいに火花出たらいやだな~とおっかなびっくりで加工をはじめたのですが、アイアンウッドとはいっても、基本的には木材でした。一応、卓上マルノコでチップソーを使いましたが、スッパスッパ切れました(笑)。
それよりも、問題だったのはネジ止め。これが硬い固い堅い。通常の電動ドライバーではネジが入っていかないので、インパクトドライバーでガッコンガッコンとネジを押し込んでいったのですが、ちょっと油断すると下のようにすぐネジ頭が切れてしまうのです。
しかも、一度、切れてしまうと、下の写真のように板に入り込んだネジを外すのは至難のわざ。何回かネジ頭を切ってしまいましたが、取り出すのは諦めて、別の箇所にネジを入れ直したりしました。
で、色々てこずりはしましたが、ようやっと形になったのが下の写真です。
結構頑丈ですし、重さ的にも悪ガキ、、あ、いや、お子様方がいたずらするにはかなり無理そうな重さですよ(笑)。ちなみに、てっぺんに少し欠けを作っているのは、ここから井戸ポンプのパイプを出すためです。
そいでは、これを実際に井戸に乗っけてみたのが下の写真。
蓋の下にプラダンを敷いているのは、アイアンウッドは野外に置いておくと、しばらくは雨に打たれると木に含まれる殺菌成分が滲み出てしまうとのこと。井戸にあまり殺菌成分を入れるのもよくないだろうな~と思って、保護のためにプラダンを敷いてみました。
井戸にもちゃんと置けたし、自分的にはいい感じで井戸蓋作成完了ですね。
ちなみに、アイアンウッドが井戸蓋としてどこまで使えるかは、また年月がたってから、このブログで書いてみるつもりです(笑)
最後にアイアンウッドで井戸蓋作成のアドバイス
最後に、もしかするとこの記事を読んで、自分もアイアンウッドで井戸の蓋を作ってみよう!という方も現れるかもしれませんので、自分の経験からのアドバイスポイントを下に残しておきます。
・アイアンウッドは重い。運搬には気をつけて。
・加工には電動工具必須です。ネジどめをする場合は、インパクトドライバーが必要でしょう。まあ、手ノコで切って手動ドライバーでネジを止めるんだ!という、ガッツな方はあえて止めはしません。良い修行にはなるでしょう(笑)
・ネジはアイアンウッド専用のネジを使ってください。
・インパクトドライバーでネジどめするときは、無理にネジどめをしようとしない。すぐにネジ頭が切れます。たぶん、何回かやってると、途中で「あ、これ以上無理にネジをいれようとすると切れるな」という感覚がわかってくるようになります。
・井戸の上で雨ざらしにする場合は、木の成分が滲み出て井戸水を汚さないように、井戸蓋の下に、さらに何らかの保護シートをかぶせるなどしたほうが良いと思います。
ではでは。
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