前の記事の続きです。4回に渡ったJA22のキーレス化作業も、今回で作業完了になります。
前回ドアにつけたアクチュエータを、コントローラユニットへ電源ケーブルで繋ぎます。ただ、このケーブルはドアの可動部をまたぐので、ドアを何回も開け締めしてたら、そのうちケーブルが金属疲労で切れてしまいそうです。なので、後でメンテしやすいように、ギボシ部を増やすことにしました。
そのままだと、アクチュエータからコントローラまでは一本のケーブルでつなぐのですが、それをギボシ部で分けて、コントローラからドアの可動部までのケーブル、ドアの可動部のケーブル、そこからアクチュエータまでのケーブルといった要領で分割したわけですね。これで、ドア可動部のケーブルが金属疲労で切れても、そこだけ交換が楽にできるようになります ( はずです (笑) ) 。ちなみに助手席側は、助手席の下側から運転手席のコントローラへのばすケーブルも必要になるので、さらにもう一段階ケーブルが必要でした。
そういった訳で、ギボシ端子つきのケーブルが幾つも必要になったので、下の写真のような感じで延長用ケーブルを何個も作りました。こんなにギボシをかしめたのは久しぶりです(笑)。
作ったケーブルはまず、アクチュエータから繋いで行きます。下記はアクチュエータと延長ケーブルを繋げているギボシ部です。
アクチュエータから伸びたケーブルはとりあえず、ドアの内側の底に収めておきました(注。当方、この方法でドアの下側にケーブルをおさめてたら、2019.05段階で、浸水でケーブルの金属部分にサビが生じているのを発見しました。よって、もし、読者の方でこの作業を行われる場合、ドアの内側の底にケーブルを収めるのはやめるか、防水の処理を厳重にしておいた方が良いと思います)。
JA22はドアに電装系が元々無いので、ドアの内張りを戻すと密閉された状態になって電源ケーブルを出す箇所がありません。そのため、ドアの中から車内側へケーブルを出す方法を用意する必要があります。今回は、下の写真のように単純にドリルで穴を開けました。
開けた穴はブッシュゴムでガードして、ドア可動部用に作った延長ケーブルをコイルチューブでガードして通しておきます。
運転手席側、助手席側、ともに同じ作業を終えたら、ドアの内張りを戻す前作業にかかります。これは、内張りをはがしたときの手順を逆にすればいいですね。まず、アクチュエータから伸ばしたケーブルをドアの中を通して可動部の接続部のケーブルと繋いでドアの内側の底に入れておきます (注。これも前に書いたようにケーブルが錆びてしまったので、2019.05の修理時にケーブルはドアと内張りの間に設置するようにしました) 。
次にポケットの金具を戻します。そして、いよいよドアの内張りを戻します。この際は、まず内張りを上からかぶせるようにドアロックのノッチのネジを内張りの穴に通して、あとは内張りを正しい位置にかぶせたら、内張りのピン部の上から手で叩いてピンを押し込んで内張りをはめこむという方法になります。
内張りがはめこめたら、ドアを開けるハンドルのビスとポケットのビス、ドアロックのノッチを戻します。次に窓ガラスの開け閉めのハンドルを戻します。この窓ガラスハンドルの戻し方としては、まず、Cリングをハンドルの根元に押し込んでおきます。次に、窓ガラスハンドルのガードを内張りにはめこみます。そして、窓ガラスハンドルを内張のネジ部に少し押してはめこみます。窓ガラスハンドルさえ戻せば、後はドアヒンジベルトのビスも戻して、ドアの内張りの戻しは完了。
下の写真は運転手席、助手席のドアから出したケーブルの様子を写真に撮っておきました。
この後、運転手席、助手席側共、ケーブルをドアヒンジにビニールテープで固定しておきます。そして、運転手席の足元にコントローラを仮置きして、両側のドアから伸ばしたケーブルを接続。電源ケーブルとアースケーブルもコントローラに設置します。
ここまで出来たら、とりあえずバッテリーのマイナス端子を戻して実際にキーレスのリモコンを使ってみて、ちゃんとドアの開け締めがリモコンでできるかテスト。テストがうまく行ったら、またバッテリーのマイナス端子を外します。
そして、コントローラを運転手席のハンドルの右下、アクセルの上部の手前に固定。バッテリーのマイナス端子を戻したらJA22ドアロックののキーレス化完了です!。
以上、えらい長い作業になりましたが、これで、JA22のドアのロック開閉 が楽になりました(笑)