IMN的魔術学習参考邦書一覧

このHPを作るに当たって参考にさせてもらった西欧神秘伝統、特に黄金の夜明け伝統関係を中心とした邦書を一覧にしておく。題名にリンクのあるものは、題名をクリックすると書籍解説へ飛べるので、そちらも読んで欲しい。
洋書から訳されているものはこちらで解る限り、書籍紹介の( )の中に、原書の名前を書いている。洋書を買われる方などは、参考にしてほしい。ただ、洋書は名前だけ変えて再版される場合も多いので、注意すること。
あと、定価は私が買った当時のものである。今は消費税等で値段が変更されているものが多いと思うので、この点も注意すること。

一覧表

No.
題名
原本筆者・編者
日本語訳者・編者
出版社
定価
1
秋端勉
 
三交社
¥12960
2
W・E・バトラー
大沼忠弘
角川文庫
¥340
3
W・E・バトラー
大沼忠弘
角川文庫
¥260
4
江口之隆・亀井勝行
 
国書刊行会
¥3900
5
アレイスター・クロウリー
島 弘之
国書刊行会
¥3600
6
アレイスター・クロウリー
島 弘之
国書刊行会
¥3500
7
イスラエル・リガルディー
片山章久
国書刊行会
¥3400
8
ダイアン・フォーチュン
大島有子
国書刊行会
¥3400
9
ケネス・グラント
植松靖夫
国書刊行会
¥3600
10
アレイスター・クロウリー
島 弘之
国書刊行会
¥4200
11
アレイスター・クロウリー
榊原 宗秀
国書刊行会
¥3400
12
アレイスター・クロウリー
植松 靖夫
国書刊行会
¥4429
13
アレイスター・クロウリー
飯野 友幸
国書刊行会
¥4326
14
アレイスター・クロウリー
江口 之隆
国書刊行会
¥4400
15
フランシス・キング
山岸 映自
国書刊行会
¥4120
16
ケネス・グラント
植松 靖夫
国書刊行会
¥3914
17
アレイスター・クロウリーの魔術日記
アレイスター・クロウリー
江口 之隆
国書刊行会
¥5040
18
イスラエル・リガルディー
江口之隆
国書刊行会
¥4500
19
イスラエル・リガルディー
江口之隆
国書刊行会
¥5500
20
フランシス・キング
江口之隆
国書刊行会
¥4300
21
イスラエル・リガルディー
日浦幸雄
国書刊行会
¥3700
22
フランシス・キング
江口之隆
国書刊行会
¥3900
23
フランシス・キング
長尾豊
国書刊行会
¥3900
24
ダイアン フォーチュン
大沼忠弘
国書刊行会
¥3300
25
アレイスター・クロウリー
島弘之 植松靖夫
国書刊行会
¥1900
26
イスラエル・リガルディー
松田アフラ
魔女の家BOOKS
¥3090
27
メイザース
松田アフラ/
太宰尚
魔女の家BOOKS
¥3090
28
メイザース
松田アフラ/
太宰尚
魔女の家BOOKS
¥3090
29
アレイスター・クロウリー
松田アフラ
魔女の家BOOKS
¥3090
30
メイザース
松田アフラ
魔女の家BOOKS
¥3200
31
フラターU∴D∴
松田アフラ
魔女の家BOOKS
¥2575
32
ロバート・ウォン
松田アフラ
魔女の家BOOKS
¥3090
33
フラターU∴D∴
松田アフラ
魔女の家BOOKS
¥3090
34
フラターU∴D∴
松田アフラ
魔女の家BOOKS
¥3090
35
ロン・ミロ・ドゥケット

&プリシュラ・シュウイ

山根郁信&
松田アフラ
魔女の家BOOKS
¥3500
36
ミゲーネ・G・ウィップラー
 
魔女の家BOOKS
¥3000
37
プリシュラ・シュウイ
 
魔女の家BOOKS
¥3000
38
ルイス・カリング
松田アフラ
魔女の家BOOKS
 
39
ルイス・カリング
松田アフラ
魔女の家BOOKS
¥3090
40
イスラエル・リガルディー
ヘイズ中村・
竜野アイン
株式会社ニック
 
41
O∴H∴
 
学研
¥1000
42
O∴H∴
 
学研
¥890
43
朝松健
 
学研
¥790
44
斉藤啓一
 
学研
¥820
45
長尾豊
 
学研
¥500
46
朝松健
 
はまの出版
¥1000くらい
47
長尾豊
 
はまの出版
¥850
48
流智明
 
二見書房
¥770
49
青狼団
 
二見書房
¥1600
50
リチャード
・キャヴェンディッシュ
栂正行
河出書房新社
¥3500
51
W・E・バトラー
大沼忠弘
平河出版社
¥1500
52
大沼忠広
 
人文書院
¥2884
53
マンリー・P・ホール
大沼忠弘
人文書院
¥3760
54
マンリー・P・ホール
大沼忠弘 他
人文書院
¥3000
55
マンリー・P・ホール
大沼忠弘 他
人文書院
¥3000
56
マンリー・P・ホール
大沼忠弘 他
人文書院
¥3000
57
マンリー・P・ホール
大沼忠弘 他
人文書院
¥3000
58
J・ヤコビ
大橋博司
人文書院
¥3000
59
K・セリグマン
平田 寛
人文書院
¥5150
60
グリヨ・ド・ジブリ
林 瑞枝
法政大学出版局
¥3900
61
渋澤龍彦
 
河出書房新社
¥500
62
マリアン・グリーン
山根有信
大陸書房
¥1200
63
 
 
自由国民社
¥1600
64
フランシス・キング
渋澤龍彦
平凡社
¥1850
65
ディビット・コンウェイ
阿部秀典
中央アート出版
¥1800
66
ディビット・コンウェイ
阿部秀典
中央アート出版
¥3600
67
魂の旅路
D・アシュクロフト・
ノーウィッキ
松田和也
国書刊行会
¥4200
68
カバラ魔術の実践
ウィリアム・G・グレイ
葛原賢二
国書刊行会
¥4893
69
高等エノク魔術実践教本
G・J・シューラー
岬健司
国書刊行会
¥4893
70
QBL −カバラの花嫁−
フラター・エイカド
松田和也
国書刊行会
¥3670
71
エジプトの秘密魔術
イシュベル
 
魔女の家BOOKS
 
72
アメリカの自然魔術
スコット・カニンガム
 
魔女の家BOOKS
 
73
魔術と占いの神秘
スチュアート・ホルロイド
 
学研
 
74
魔術の復権
澤井繁男
 
人文書院
 
75
魔法遊戯
チャールズ・ポンセ
 
平河出版社
 
76
古代エジプトの魔術
E・A・ウォーリス・バッジ
 
平河出版社
 
77
世界神秘学事典
荒俣宏・監修
 
平河出版社
 
78
神秘主義
R・A・ギルバート
 
河出書房新社
 
79
ナチュラル・マジック
マリアン・グリーン
 
河出書房新社
 
80
現代の魔術師 クローリー伝
コリン・ウィルソン
 
河出書房新社
 
81
悪魔術活用法
大東青龍
 
大陸書房
 
82
続 危ない薬
黒野忍
 
データハウス
 
83
ルネサンスのオカルト学
ウェイン・シューメイカー
 
平凡社
 
84
薔薇十字の魔法
種村季弘
 
青土社
 
85
ユリイカ−特集 魔術
 
 
青土社
 

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各書籍解説

魔術ー理論と実践 上・下

(Magick in Theory and Practice)

クロウリーの晩年の代表的な著作。クロウリーが万人に向けて、魔術を解説しようという書。
内容の方は上巻が22(タロットに対応)の章に分かれ、基礎的なものから秘儀的な知識まで学べるようになっている。下巻は、附録としてクロウリーの結社であるA∴A∴のカリキュラム、クロウリーの詩、魔術団の構造と制度の説明、星幽界の性質の説明、サメクの書、主要儀式群(スター・ルビー、スター・サファイヤ、不死鳥のミサ等)、そしてHHH、E、O、アスタルテ、RV、イォド等の各文書群が収録されている。
現在は、上下巻がセットになった新装版が発売されているので、そちらの方を購入されると良いだろう。

★黄金の夜明け魔術全書などの基礎的な書物を理解し終え、より進んだ魔術の研究をしたい人向け。


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柘榴の園

(A Garden of Pomegranates)

I・リガルディーが若年の頃に書いた本。魔術的カバラとその照応の実践的な説明をしている。「THE TREE OF LIFE」(未邦訳)と共に、リガルディーがクロウリーのもとで学んだ魔術教義の、集大成的な役割を成している。ただ、彼自身は晩年になって、この書を無かった事にしたがっていた。師(クロウリー)の教えがそのまま、載っているところが結構あるのである。

★生命の樹と実践カバラについての勉強をしたい人向け。

附録(同時収録)ー
「真の治療の技術(The Art of True Healing)」
「魔術の技法(The Art and Meaning of Magic)」


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心霊的自己防衛

(Psychic SelfーDefence)

通信教育制を取り入れ、近代的な魔術結社の先駆けとなったと言われる、IL(インナー・ライト)を組織した、女性魔術師ダイアン・フォーチュンの代表的な著作。魔術やオカルトを勉強・修行している者にとっては、身近に起こりうる出来事を、「心霊的攻撃」を主題に書かれている。
この書には筆者自身が経験した、邪術による攻撃や、エーテル体投射、無意識の人工精霊の創造などが含まれており、魔術を研究するものにとっては、興味深い知識の宝庫である。
この日本語訳版では、フォーチュンの主な作品のリストもあり、フォーチュンの研究を始めようと思ったなら、この本をまずあたるのが良いだろう。また、フォーチュン自身についての伝記も、洋書であるが、A・リチャードソンにより、出版されている。
ちなみにこの本では、最後の解説で、D・フォーチュンの主な師をブロディ=インズだろうとしているが、現在の研究ではフォーチュンにより大きな影響を与えたのはメーソン系のモリアティ博士だろうとされている。

★「神秘のカバラー」と共に、学び手には必読の書。

附録ー
「隠秘学の実際」


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魔術の復活

(The Magical Revival)

「性的な魔術」あるいは「闇の魔術」を中心にした構成となっている本。この本の筆者ケネス・グラントはクロウリー晩年の弟子であり、同じくクロウリーの弟子であったリガルディーがクロウリーの「光」の面を大きく受け継いだのに対し、グラントは「闇」の面を大きく受け継いだともいえよう。この本にもその影響が色濃く出ており、麻薬と魔術の関係や、血の魔術などに関しても触れられている。

★左道派の魔術を志向する人ならば、読んで置いて損は無いだろう。


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神秘主義と魔術

(Book ⅣーPart Ⅰ、Part Ⅱ、Konx om Pax)

「第4の書」(Book Ⅳ)とは、クロウリーが1911年、彼のその当時の伴侶であったメアリを通じて、アブ=ウル=ディズを筆頭とする星幽的存在から、授かった書である。この日本語訳には、そのうちの第1部・第2部が、収録されている。(ちなみに、前掲の「魔術ー理論と実践」は、第4の書の第3部を形成している)
この書の第1部は、「神秘主義」と名付けられてはいるが、中身の大部分は、東洋のヨーガに関することとなっている。その奥は深いが、しかしヨーガの良い入門書ともなりうるものである。
第2部は、「魔術」と名付けられ、魔術師の扱うさまざまな武具について、詳述されている。
この日本語訳には、同時収録として、「覚醒世界」(The Wake World)「天道」 (THIEN TAO)の2冊がある。「覚醒世界」は、おとぎ話の形を借りた「魂の旅」の書である。これはパス・ワーキングの隠された記録でもある。「天道」は、クロウリーの政治論的書物である。これはまた、クロウリーの「タオ(道)」の教えの書でもある。

★魔術的な面からのヨーガに関する事と、様々な魔術武具の深い意味を知りたい人向け。


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トートの書

(The Book of Thoth)

「タロット・カード」を「鍵」とした、クロウリー思想の書物。また、古代より伝わるタロットに含まれる秘密象徴を解明しようとする書でもある。クロウリーの解明したカードの象徴は、「トート・タロット」としてほぼ大成され、現代でもそれは一般に販売されている。

★タロット・カードをより深く理解したい人、あるいは、トート・タロットに含まれるクロウリー思想を、知りたい人向け。
(ちなみに、この本には口絵にトート・タロットの全てのカードの写真が載っているので、トート・タロットを持って無くても、この本を読み進めることが出来る)


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麻薬常用者の日記

(A Diary of Drag Friend)

麻薬に溺れていく、男と女。その者達が辿り着いた「地獄」。二人はその地獄の中で、「キング・レイマス」という精神的指導者と再会する。キング・レイマスは麻薬に溺れた二人を救うべく、「真の意志」を見つける場である、「テレピラスの僧院」へと、二人を導く。そして、二人がそこで見た、自分たちの「真の意志」とは?・・
クロウリーが珍しく商業出版して、世に広めようとした「小説」。ちなみに、この小説に出てくるキング・レイマスはクロウリー自身をモデルにしており、テレピラスの僧院とは、クロウリーが開いたテレマの僧院のことである。
クロウリーは、この書が世に広まることによって、「真の意志」を見つけようとする者達が、テレマの僧院に集うことを願った。

★クロウリー思想をより深く学びたい人向け。


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霊視と幻聴

(The Vision and the Voice)

クロウリーによる、30のアエティールの体験の記録の書。
同時収録ー
タントラの書「神々の本性について(De Natura Deorum)」
「神々と人間との秘密の婚姻について(De Nupitis Secretis Deorum cum Hominibus)」
「愛の書(Agape vel Liber C vel Azoth)」
「魔術の技法について (De Arte Magica)」
「ホムンクルスについて(De Homunclo Ericola)」
「蛇を帯びる心の書(Liber Cordis Cincti Serpente)」

★エノク魔術についてや、クロウリーによるエノク魔術、また、クロウリーのタントラ思想を学びたい人向け。


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777

(777 REVISED)

クロウリーによる、「万物照応」の表。

★学び手必携


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クロウリーの魔術世界

(The Magical World of Aleister Crowley)

フランシス・キングによる、アレイスター・クロウリーの伝記。クロウリーの人生、思想、そして、それに関わる人達の話を、キングは第3者的な立場から書いている。その文はなかなか、読んでいて小気味良い。

★「アレイスター・クロウリー」という人物、そしてそれに関わる出来事を知りたい人向け。


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アレイスター・クロウリーと甦る秘神

(Aleister Crowley & The Hidden God)

タントラ的教義を核に、クロウリーの性魔術とその儀式の知識や、A・O・スペアについての研究なども含めて書かれた書。先に挙げた「魔術の復活」と、この本、及び「Cults of the Shadow」は、総称して「テュフォン三部作」と呼ばれ、人々の意識をキリスト教の足枷から
解き放ち、来る<ホルスのアイオン>、人間が自分自身の意志を尊重する時代への水先案内を行なっている。

★クロウリーの秘義的教義について学びたい人向け。


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黄金の夜明け魔術全書 上下

(The Golden Dawn)

この書は、GD系の魔術の学び手にとって、「必読の書」である。これには、魔術結社がその参入者を「達人」へと育てるために必要な、とても多くの教義ー 魔術的カバラ・錬金術・神智学・儀式魔術などが、収録されている。学び手はここに書かれてあることを熟読し、よく吟味・考察すること。そして、学び手はこの本の知識だけを受け取るのではなく、実践することによって完全に「自分のもの」とするように努力すべきである。
この日本語訳本の原書は1937年から1940年にかけて出版された、魔術結社「暁の星」系「ヘルメス・ロッジ」の、I・リガルディーが手に入る限りの、全教義文書の暴露本である。

★学び手必携。


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飛翔する巻物ー高等魔術秘伝ー

(Astral Projection、Ritual Magic、 and Alchemy)

「飛翔する巻物」とは、黄金の夜明け団の魔術師の中でも、「達人」となったもののみで作られた、第二団の中で回覧された文書群である。
「黄金の夜明け魔術全書 上下」が、学び手を「達人にするため」の、参考書であるとするならば、「飛翔する巻物」は、「達人のため」に書かれた参考書である。それゆえ、この本に書かれてある事柄は、「黄金の夜明け魔術全書 上下」を自分なりにでも理解してから、取り組んだ方が良いであろう。
また、この本の最後に収録されている、秋端氏の小論も興味深いものがある。ついでに、その小論の中にあるI・リガルディーの「霊的啓蒙の12段階」は、現在、「The One Year Manual」と、改題され、Samuel Weiser社から、出版されている。この本は、学び手にとって優しく書かれた入門書であるので、興味のある人は輸入して一読してみるのも、良いであろう。

★黄金の夜明け魔術全書 上下、を読み終えて、さらにすすんだ魔術を知ろうという人向け。


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召喚魔術

(Ceremonial Magic)

I・リガルディーによる、「召喚」を中心とした儀式魔術についての書。日本語訳版の内容は、原書からの第1部、第2部、付録、あと、日本語版の訳者と監修者による「解説」という構成になっている。
第1部は主に、「物見の塔儀式」(私のHPでは、監視塔の儀式としている)、第2部は主に、「生まれなき者の儀式」についての考察よりなっている。付録は、ギリシアの魔術儀式の考察、ゲーティアよりの「予備的召喚」の転載、クロウリーの「サメクの書」の転載、五芒星&六芒星の儀式より、成り立っている。
この書は本文であるリガルディーの原書からの訳も興味深いが日本で魔術を学ぶ者にとっては、この本の最後に収録されている、「解説」も、とても重要である。
「解説」は、2つの論文より成り立ち、最初は、秋端氏による「儀式魔術を行うための実践的注釈」。2番目は訳者の日浦氏による、「東西魔術の接点」である。
前者は日本人にとっての「実践的」な、神殿の作り方、魔術武具の作り方・聖別法、召喚儀式の考察が載っている。後者(東西・・)は、東洋的な考え方「天人地」や、東洋の神々や象徴を、西洋の召喚技法と絡めて、考察している。

★日本の魔術師必携


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英国魔術結社の興亡

(Modern Ritual Magic)

「黄金の夜明け」団と、「英国」を中心とした、様々な魔術結社・魔術師達の歴史についての本。
魔術を研究する者は、技法の実践にばかりこだわって、その歴史を顧みない者もいるみたいだが、神秘行の様々な修行は、その大系が生まれた社会的背景に多大な影響を受けるので、よくその点、注意しておきたい。
黄金の夜明け団について、より興味を持ったら、洋書ではあるが、エリック・ハウの「The Magicians Of The Golden Dawn」、「The Alchemist Of The Golden Dawn」、あと、ギルバートの「The Golden Dawn Companion」、「The Golden Dawn Scrapbook」、そして、ダーシー・カンツが最近監修して出版しているゴールデンドーン・スタディーズ・シリーズ等を読むと良いだろう。

★様々な魔術結社・魔術師達の歴史について学びたい人向け。


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性魔術の世界

(Sexuality、Magic and Perversion)
常に影になり、表にはなかなか出てこない、「性」に関する魔術と、それに関わる魔術師達。その魔術師達を、魔術界広範囲にわたって資料を集め、専門に取りあげた珍しい書。但し、その魔術技法までは詳細には記されているわけではない。

★様々な性魔術師達の歴史を学びたい人向け。


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神秘のカバラー

(The Mystical Qabalah)

D・フォーチュンの不朽の名作。W・E・バトラーは、その著書「魔法修行」で、この本を、「これを手に入れ、教科書および参考書として活用すること。これは至上命令である。」としているが、学び手にとって、たしかにその価値はある書物である。フォーチュンはこの本の中で、カバラの基本的事柄や生命の樹、特に10のセフィロトについて、詳しく述べている。その教えは現在でも、その輝きは失われていない。
しかし、読めば解ることではあるが、フォーチュンは、生命の樹について、10のセフィロトについては詳しく述べているものの、22の小径については、あまり触れておらず片手落ちなところがある。
もし学び手が小径についても、学習を深めたいと思うならば、邦訳では、I・リガルディーの「柘榴の園」、あるいは洋書であるが、ガレス・ナイトの「A Practical Guide to Qabalistic Symbolism」を、参照するとよいだろう。

★魔術師必携。


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法の書

(The Book of Law あるいは、LIBER AL vel LEGIS)

クロウリーが彼の聖守護天使エイワスより授かった、クロウリー思想の中核となる本。その内容は、キリスト教の支配の時代が1904年に終わりを告げ、新しい「ホルスのアイオーン」が始まったという事、そして、人間は自分の真の意志を発見し、それに従って生きることが、本当の道であるということを示している。
クロウリー思想を学ぼうとする者ならば、必読の本ではあるが、やはり多少の毒気のあるところは否めないので、あまり初心者のうちから近づかない方が、無難ではある。

★クロウリーを学ぶ人は必読(でも初心者は注意)


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黄金の暁会/全魔術システム 1

(The Golden Dawn)

こちらはルロウリン社第5版「The Golden Dawn」をもとにした、魔女の家版の訳本である。
ここに収録されている「初版への序文」から「第1の書 第5知識講義文書」は、基本的に国書の「黄金の夜明け魔術全書 上」に収録されている第1巻と、同じものを訳しているはずだが、その構文などにはいろいろと違いがある。やはり、訳する者の個性や考えによって、日本語の訳本がかなり影響を受けてしまうのがここに見て取れてなかなか興味深いものがある。
国書の「黄金の・・」を持っていたら、こちら(魔女の家版)は買わなくても良さそうに思えるが、こちらは国書版には無い、「第五版への序論」、「第二版第一巻への序文」、「第三版への注」が収録されており、そこにもなかなか興味深い考察があるので、無視出来ないものがある。
ただ、惜しむらくは、こちらのシリーズは全四巻予定であったのだが、途中で出版が終わってしまい、完結していないのである。(私の知る限りでは)

★クリス・モナスター(リガルディーの弟子)による、魔術への参入、リガルディーとの出会い、彼の下での修行の日々(ライヒ派心理療法、プラーマヤーナ・ヨーガ、チャクラの活性化など)などの体験記、そして、彼女とリガルディーによる、この本「The Golden Dawn」に対してのアプローチの方法(どのようにして、この本に書かれた知識を身につけていくか)に、興味が湧く人にお薦め。


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アブラメリンの魔術

(The Book of the Sacred Magic of Abramelin the Mage)

一般に知られている魔術では至高にして、最強といわれる、アブラメリンの魔術。それは、6カ月間に渡る、自己聖化と聖守護天使への祈りにより達成される。
これはその魔術を載せた書の邦訳である。しかし、この魔女の家版では、これ1冊には全訳は収録されておらず、一部割愛して、それを同じ魔女の家から出版されている、「ゲーティア」に収録しているので注意する事。
ちなみに、世間一般で、アブラメリンの図表を護符として、6カ月間の修行を成さずして、使用している人がいるが、それはこの本の内容を尊重するならば、その術者を悪魔の危険にさらすことになるので、絶対にやめた方がいいだろう。

★魔術の中でも至高といわれるアブラメリン魔術を知りたい人向け。


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ソロモンの大いなる鍵

(The Greater Key of Salomon)

西洋に中世より伝わる、「ソロモン」の名を冠したとても有名な魔導書。「ソロモン」とは、旧約聖書にも出てくる有名な紀元前のイスラエルの王である。この書はその偉大な伝説の王により書かれたとされるが、今現在では、あまりその話は信じられておらず、また、たとえソロモンが書いた原書があったとしても、この魔術書は、原書からはかけ離れた姿になっていると推測される。
ちなみに、ソロモンの手により書かれたとされる魔導書は、世界に無数にある。そのうち、この本の内容は、精霊の召喚儀式・方法や、様々な雑多魔術(隠身の儀式や、盗まれたものを取り戻す儀式など)と、惑星のペンタクルが収録されている。
もちろん、この書に載っていることを鵜呑みにして、そのまま儀式を行っても精霊が物質化して、術者の目の前に現れる訳ではないので、変な期待を抱かないように。

★西洋魔術の中世より伝わる基本的伝統がどのようなものか、知りたい人、あるいは、惑星の護符をタリスマンとして、用いようという人などにお薦め。


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ゲーティア ソロモンの小さき鍵

(The Book of Goetia)

これも、ソロモンの名を冠した有名な魔導書である。この本の最初にある、「ゲーティア」という言葉の意味は、「唸り声」であり、人間の脳に潜む獣的な力を呼び起こす方法を、言い表した言葉だという。
この書の内容は、72体の精霊(または悪魔と呼ばれしもの)の、それぞれの特徴・印章、そしてそれらの精霊の呼び出し方を中心に、クロウリーの解説や、彼による「天使語」の召喚の呪文、そして、この魔女の家BOOKS版のゲーティアは同社から以前に出版された「アブラメリンの魔術」で、削除された部分を収録したもので成り立っている。

★いわゆる悪魔喚起の儀式や、悪魔に興味がある人向け。


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ソロモン最後の魔術書

(The Grimore of Armadel & The Key of Rabbi Solomon)

この書は2つの書により成り立っており、その一つはメイザースによって、翻訳された「アルマデール奥義書」、もう一つは「ラビ・ソロモンの鍵」である。
アルマデール奥義書とは、天使召喚のシジルと方法を中心とした書物である。(一部、悪魔に関することもある)。ラビ・ソロモンの鍵とは、惑星のタリスマンによる魔術を中心とした構成になっている魔導書である。

★中世の魔術書に興味のある人、天使のシジルや召喚に興味のある人向け。


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オースティン・スペアの魔術

(Practical Sigil magic)

スペアに関する多くの実践魔術技法を紹介した書。その内容はシジル魔術、絵画による方法、マントラ呪文による方法、願望のアルファベット、隔世遺伝的ノスタルジアなど、多岐に渡っている。
これらは、混沌の魔術の技法にもなっているので、混沌の魔術に興味のある人も読んでみると良いだろう。
一応、邦訳のタイトルは、オースティン・スペアの魔術となっているが、筆者は、ラルフ・テークトマイヤー、ドイツの実践魔術師である。

★スペアの魔術技法、あるいは混沌魔術に興味のある人向け。


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秘密の聖堂作成法

(The Secret Temple)

黄金の夜明け団にて使われていた、様々な魔術武器や魔術道具、聖堂の作り方を、細かく説明した書物。
この本は「魔術書」というよりは、「プラモデルの説明書」というような感じで、魔術道具の作り方を説明している。魔術道具などを作る際には、とても参考になるだろう。
ただ、英語が読めるならば、現在ではこれよりももっと徹底して、魔術道具の作り方を説明した「Secrets of a Golden Dawn Temple」(LLewellyn社出版、$19.95)が出版されているので、そちらを参照しても良いだろう。同書は、500ページに渡って、魔術武器や道具の作り方、聖別方法が詳述されている。

★黄金の夜明け団の象徴による、魔術武器や魔術道具を作りたい人向け。


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性魔術秘密教程 上下

(Secrets of the German Sex Magicians)

「性魔術」に関する知識と技法を、とても詳細に記した書。一般的な学び手は「性魔術」という響きから、欲望や悪癖にまみれたものを、イメージするかも知れないが、ここにフラターU∴D∴が、書き記したものは、とても冷静かつ知的に、魔術の学び手にとって有益な情報を提示してくれるものである。

★性魔術に関して詳しく知りたい人、とは言っても、官能に溺れるような類のものではなく、あくまでも知的にして実践的な魔術である。


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レメゲトン 聖霊召喚の魔術

(Aleister Crowley’s Illustrated Goetia & The wisーdom of solomon the kingよりの抜粋を含む)

この本は複数の書より成り立っている。第1部は、ロン・マイロ・ドゥケットとクリストファー・S・ハイアット共著の「Aleister Crowley’s Illustrrated Goetia」より、ドゥケットの解説部分を、訳している。その中でも興味深いのはドゥケットが自ら行った、ゲーティアの悪魔「オロバス」の召喚の体験記だろう。
第2部は、プリシュラ・シュウイの、「The Wis−dom of Solomon the King」の抜粋の訳である。これは昔、同じ魔女の家から「ソロモンの魔術」として、出版されたものの一部分である。
そして、付録には「黒き雌鳥」の魔術のあらましと、その護符や呪文が収録されている。
ちなみに、この本はゲーティア72精霊の印章の印刷されたものがついた、セット形式となって販売されていた。

★ドゥケットのゲーティア体験記、あるいはシュウイのゲーティア72精霊の印章の実践的な使い方の解説、そして「黒き雌鳥」に興味が湧く人向け。


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モーゼの聖なる魔術

(The Sixth & Seventh Books of Moses)

昔、魔女の家BOOKSより、通信販売で666部限定で発売された書。この本は、「モーゼ第6書」と「モーゼ第7書」、「旧約聖書詩編の魔術的使用について」で、構成されている。
ちなみに、モーゼ第6書、第7書とは、旧約聖書のモーゼ5書、「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」の続きとされる
書である。その内容は、ほとんどがヘブライ語の呪文と護符で形成されている。

★ヘブライ語の護符・呪文、また、旧約聖書の詩編の魔術的使用法に興味のある人向け。


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ソロモンの魔術

これも、昔、魔女の家BOOKSから666部限定で出版されたもの。これはカードと一緒のキット形式で発売された。これの占いに関する部分を取り除いたものは、「レメゲトン 聖霊召喚の魔術」に収録されている。

★ゲーティア72精霊(悪魔)の印章の実践的な魔術や、それによる占いに興味のある人向け。


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G∴B∴G団魔術教本

(The Complete Magick Curriculum of The Secret Order G∴B∴G)

この本の筆者ルイス・カリングが、彼自身所属し実質的な指導者にもなっていた、魔術結社 G∴B∴G団のカリキュラムを公開した書物。
この結社G∴B∴G団の創始者C・Fラッセルは、クロウリーの流れを組む魔術師であり、G∴B∴G団のそのカリキュラムにもクロウリー魔術が組み込まれている。またこのG∴B∴G団は、性魔術色が強い結社でもあり、この本でも、性魔術についてのページが割かれている。

★クロウリーの魔術が後の魔術結社にどのような影響を及ぼしたか、また、性魔術を扱う結社がどのような作業をしていたかを、知りたい人向け。


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G∴B∴G団 第2の魔術書−性魔術実践マニュアル

(The Sex Magick)

性魔術に関する事を中心に様々な実践方法を書き記した書。これには、筆者自身やその仲間による性魔術の体験が、数多く収録されている。

★一般的な性魔術を知りたい人向け。


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THE COMPLETE GOLDEN DAWN SYSTEM OF MAGIC

ファルコン社より出版されている、同名の書の日本語の完訳。これは通信販売で1000部限定のみで発売された。
同じ黄金の夜明け文書を扱っていても国書の「黄金の・・・」や、魔女の家BOOKSの「黄金の・・・」とは、かなり違う構成になっており、こちらには多量の文書が追加されている。
ちなみに、「高等魔術実践マニュアル」には、この本(洋書版)の事を、「・・不要に思われる文書が挿入されている。・・イラストが稚拙な絵に変わっている」と述べているが、本書を見る限りその様には思えず、先の文は、かなり筆者の主観が入ってると思われる。

★黄金の夜明け文書に関して、国書の「黄金の夜明け・・」だけでなく、もっと正確を期したい人向け。


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魔術

魔術に関しての全般的な事を、初心者にもとても解りやすく説明した書。魔術師を目指す初心者は、必携の書である。基本的には、この本の前に出版されたムー別冊、「世界魔術大百科」と同じ内容だが、いくらか省かれている記事がある。とはいえ、現在手軽に安価に手に入る魔術全般の入門書としては、レベルの高い書である。

★なにはともあれ、買うか、一度は読むこと。


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世界魔術大百科

上のムー事典「魔術」に先立って、ムー別冊という形で、出版された魔術全般の入門書。現在は絶版なので、古本屋ででもないと手に入らないだろう。しかし、新しく出版されたムー事典の方では、載ってない記事があるので、下に記した削除記事を見て、興味が湧いたらこちらも読んでみるのも良いであろう。
ムー事典の方で削除された記事の例。
・魔術儀式のイメージ写真。
・魔術師列伝の最後に現代イギリスの魔術師達の紹介がある。
・魔術結社の作り方、魔術師の心得。
・D・フォーチュンの小説「The Secrets of Dr.Taverner」、第6章、「The Death Hound」の邦訳。(世界魔術大百科では、タイトルは「死の猟犬」となっている。)。ちなみに、「Dr.ターブナーの秘密」の邦訳は、現在、O∴H∴のサイトで公開されている。
・魔女術の技法。
・魔術の洋書の紹介。
・ゲーティアの訳。

★現在出版されている、ムー事典では削除されている記事に興味がある人向け。


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高等魔術実践マニュアル

87年に学研から出版された、ムー・ブックスのうちの一冊。黄金の夜明け伝統的な魔術を目指す者に、その考え・道・修行法を指し示す書である。内容としては、魔術に関しての定義から、魔術志願者の心得、基礎的レッスン、カバラ十字、五芒星の小儀礼・大儀礼、アルマデール奥義書を元にしたタリズマンの作り方、タットワ、土占術、そして、洋書リストや、日本語の文献など、魔術師になるには欠かせない知識が収められている。
また、この書は朝松氏がムーに実用スペシャルとして書き下ろしたタットワやアルマデールのタリズマンについての記事を、再収録したものでもある。ただ、ムーには書いてあった事柄が、こちらでは幾らか削除されているところもあるので、もし興味があるなら、ムーの古本を探して、その記事を読んでみるのも良いだろう。
87年当事にあって、GD系魔術を志そうとした入門者にとっては、その入門的知識をコンパクトにして、しかも安価に知る事が出来る一冊として良書であったが、現在は、入門的知識を得ようとするなら、I∴O∴S∴の実践魔術講座のオンラインテキストをDLしてそちらを読む方が良いであろう。

★資料的価値のある一書


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秘法カバラ数秘術

これは基本的には、カバラにある数秘術を応用した占いの紹介の書である。だがこの書には、占いの他にも、カバラや神秘学についての様々な解説が為されており、カバラ数占いに興味がなくても、有益なものである。

★カバラ数による占いに興味のある人、あるいはカバラの簡易的な教科書として。


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黒魔術・白魔術

タイトルは「黒魔術・・・」となっているが、その内容は、「魔術」とはどのようなものか、興味を持った初心者に、とても解りやすく説明する書である。
「魔術師になる」ということはどの様なことか、黒魔術と白魔術の本質的区別、実際の魔術結社や魔術師達の姿、儀式魔術の基本的な姿、そしてこれからの魔術と科学がどのように進んで行くのかを、魔術を全然知らない人でも理解しやすいように書いている。
また、この本には黒魔術と白魔術の区別についての考察もあるが、これは西洋魔術師として見た区別であり、神秘行全体として通用するものでは無いので、注意すること。

★魔術とはどのようなものか、最初に興味を持った人向け。また、魔術の基礎知識として読んでおくのも良いであろう。


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変身力を呼び起こす西洋魔術の本

「高等魔術実践マニュアル」を執筆した筆者が、それより先に出版した魔術書。
内容的には「高等・・・」と補い合うような形となっている。基礎的レッスンや、惑星の魔法陣よりのタリズマンの作り方、霊的防衛法、ダウジング、性魔術、儀式魔術の道具の作り方、クロウリーの「サメクの書」よりの精霊召喚の呪文の転載など、その内容は多岐に渡っている。
同じ筆者の「高等・・・」が平易にして冷静な文体であるのに対して、こちらは魔女術や性魔術に触れているせいか、少し迫力のある文体である。(ちなみに、筆者はこの本の中で魔女術を「魔術の不肖の妹」であるとしているが、後にそれを撤回している。)

★魔術、魔女術に関して知識を深めたい人にお薦め。


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「魔術」は英語の家庭教師

英語を、「魔術」によって覚えてしまおうというユニークな本。その基本は、言語の本質である「イメージ」を魔術的方法によって理解し、それを英単語などに照応させて英単語を覚えていくというものである。
他に、英語による魔術儀式や魔術日記の付け方、英語を覚えるのを手助けしてくれる精霊の作り方、英語の魔術書の読み方などが載っている。
ちなみに、長尾氏の文はとても面白く、読みやすい。今現在、絶版なのが惜しまれるところである。

★魔術の現実的な応用法、また、英語の魔術書を読むのがどんな体験かを経験してみたい人向け。


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黒魔術の秘法

中世の魔導書や近代の魔術より、「黒魔術」を中心に取り上げた書。ソロモンの大鍵&小鍵・アルマデール等の代表的な中世グリモワールや、アブラメリン、エノキアン、バードン、混沌魔術などの技法を黒魔術に
流用している。基本的に魔術には善悪といった基準は無いものだが、訓練を積んだ魔術師でも無ければ、効果的な攻撃魔術というものは出来ないものであるので、この本を読んだだけで下手に手出しをしない方が無難であろう。巻頭における魔術の説明や巻末の事典など、資料としては価値のある書。

★基本的に資料としてみるべき書。この本だけで黒魔術が使えると思わないように。


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ソロモン王の鍵

西洋に中世より伝わる2冊の魔導書、「ソロモンの大いなる鍵」、「ソロモンの小さな鍵」。
この2冊の、「・・・大いなる鍵」からは、惑星のペンタクルの、「・・・小さな鍵」からは、72の精霊(悪魔)の現代魔術的な、使用法を示した書である。
その考察はとても合理的であり、迷信として見られがちな中世魔導書の現実的な使用法を解きあかす書である。

★中世魔導書をどの様に利用するかを研究している人は、読んでおくべきだろう。


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黒魔術

(The Black Arts)

タイトルは「黒魔術」となっているが、その内容は、魔術から数秘術、カバラ、錬金術、占星術、悪魔礼拝など、多岐に渡って、魔術に関わる事柄を述べている。
その文はとても詳しく、様々な文献よりの引用がなされ、またかなりの量があり(約450ページ)、学び手にとって、魔術知識の宝庫となるだろう。

★ムー・ブックスの「魔術」や「白魔術・黒魔術」を読んで終えて、もっと魔術全般について詳しく知りたくなった人向け。



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魔法修行

(Apprenticed to Magic)

「魔法」を、ある秘教の親方がその徒弟に手紙のやりとりにて、教えを垂れるという形を持って、読者に解りやすく説明した書物。それは実際に魔術を練習しようとする学び手にとって、とても有益な書となるだろう。

★学び手必携。


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実践カバラ

「世界の大秘術講話」に掲載されていた、「実践カバラ入門」の論文を中心に大沼氏が様々な書に書き下ろした論文を一冊にまとめて、出版した書。
「大密儀」参入を目標に、「アストラル・ライト」「気」の制御を中心とした、様々な技法(呼吸法、中央の柱、カバラ十字、ペンタグラムの儀式、タットワなど)を、掲載している。
それは又、自分自身を「生命の樹」とする実践カバラの法でもある。ちなみに、ここにおけるカバラとは、ユダヤにおける「律法の書」の解釈学、ユダヤ教徒のみを対象とした「カッバラー」ではなく、『カバラ』、時には「クリスチャン・カバラ」(といっても、キリスト教のカバラという意味ではなく、非ユダヤ限定という意味での「クリスチャン」という使われ方である)「オカルト的カバラ」という名で呼ばれしものであるとしている。
また、この書には筆者が近視によって知った、文明による人間の内的な機能の低下、その内的な機能を鍛えるための体験も記されている。興味深いこととして、この本の筆者が内的な機能を鍛えるための方法の一つに、「気」を練ることと、仙道の小周天を使っていることを挙げられるだろう。

★学び手は必読。


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人間 密儀の神殿

人間ーこの神秘なるもの、神の宿る神殿ともいえるものについての神秘的知識の凝縮された一冊。その内容は様々な先賢達の話から、大宇宙と小宇宙、世界卵、細胞の物語、そして魂の解放と脳、脳室、心臓・生命の座、血液、脊柱、松果線・神々の眼、内分泌系などの人間の神秘学的解剖知識へと進む。

☆「人間」に関する様々な象徴的知識を得たい人向け。


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古代の密儀  象徴哲学大系Ⅰ

古代世界の様々な神秘的知識を集めた書。
その内容は、古代の教育体系の解説から始まり、ドルイド教密儀、ミトラスの祭儀、グノーシス派密儀、オーディンの密儀、エレウシスの密儀、小密儀・大密儀、オルフェウスの密儀、バッコス・ディオニュソスの密儀、アトランティスと古代の神々、ヘルメスの秘儀、ピラミッドの密儀参入、イシスの密儀等、かなりの密儀的知識が纏められている。

☆古代密儀の研究者向け。


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秘密の博物誌  象徴哲学大系Ⅱ

導入部はピュタゴラスの様々な理論、及びヒラム伝説の紹介。途中からは魚・虫・獣・花・植物・石・金属など、本の題名どおり様々なものの象徴の博物館的な書物となる。
また、1524年ファウストによる精霊達の召喚の体験記や、四大元素の紹介なども載っている。

☆様々な象徴の研究、ファウストの魔導書を知りたい人向け。


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カバラと薔薇十字団  象徴哲学大系Ⅲ

この本はタイトル通り、大きく2つの内容に別れ、前半はカバラ、後半は薔薇十字団やフリーメーソンについて語られている。内容の方はまず、カバラの由来の紹介から始まり、カバラ根本教典、セフェール・イェツィラーの邦訳、アイン・ソフと宇宙卵、四世界、セフィロトの木の解説、聖なる名前の四文字、タロット・カードとの関連、そして後半から薔薇十字団に関する事の紹介がなされている。

☆カバラの勉強、及び薔薇十字団について知りたい人向け。


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錬金術  象徴哲学大系Ⅳ

タイトルは錬金術のみとなっているが、この本では錬金術だけでなく、秘教的キリスト教や、黙示録の秘密の解説、イスラム教の秘儀的知識、アメリカ・インディアンの象徴体系などの解説もなされている。
錬金術に関して書いている内容は、錬金術に関わった代表的人物の紹介、錬金術の理論と実践、ソロモンの雅歌の秘儀、エメラルド表、そして、CRCの化学の結婚まで至る。

☆錬金術の秘儀的知識を中心に知りたい人向け。


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パラケルスス 自然の光

1493年スイスに生まれ、当時のヨーロッパの医学革命の中心的存在として活躍したパラケルスス。彼はまた一般にいう医学だけでは無く化学、天文学、本草学など様々な自然の知識に長けていた。そして、さらに彼は神秘主義・錬金術的思想にも分け入り、その思想も、医学的技術も当時としてはとても進んだものであった。
この本は彼の莫大な量に上る著作の中から、彼の世界像を集約・統一するべく選ばれたテキストから成り立っている。内容は、人間と創造、人間と身体、人間と業、人間と倫理等、パラケルススの人間への鋭い思想に満ち溢れている。

☆パラケルススを知りたい人向け。


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魔法 その歴史と正体

(The History of MAGIC)

魔法ーその発祥からのとても長い歴史、そしてその歴史において現われた様々な現象、この資料としてはとても膨大になる事柄を、出来るだけ簡潔に読者に伝えようと書かれた一冊。その内容は、古代メソポタミアにおける魔術的信仰の解説から始まり、初期の頃の占星術の姿、ゾロアスター教、聖書の中の魔術、エジプトにおける魔術、エレウシスの密儀、グノーシス、ローマ帝国の魔術、錬金術、悪魔、ルネサンスの賢者達、カバラ、様々な雑多占術、薔薇十字団等、魔術に関する様々な事柄が豊富に書かれている。

★魔術の概観について知りたい人向け。


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妖術師・秘術師・錬金術師の博物館

この本も前に挙げた、「魔法 その歴史と正体」と同じく、魔術に関する様々な事柄を読者に解りやすく解説しようとして書かれた本。内容はタイトルにあるように妖術師・秘術師・錬金術師の3部に別れ、妖術師の章は悪魔や降霊術に的をしぼって解説。秘術師はカバラ関係や、いろいろな占いの技術等の紹介。錬金術師は様々な寓意や象徴画に秘められた、錬金術的知識の解説。

☆魔術に関わる様々な伝承などを勉強したい人向け。


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黒魔術の手帖

西洋に中世より続く魔術の、特に闇の面に視点を当てて書かれた書物。
その内容は魔術の百鬼夜行的な面を有している。中世の魔導書(グリモワール)の紹介、中世魔術師達、カバラ、薔薇十字団、タロットカード、黒ミサ、自然魔法、等々の興味深い事柄が書かれ、読んでいて飽きない。
後半では、「青ひげ」として知られる、史上有名な幼児虐殺者、ジル・ド・レー男爵を詳しく書いている。

★中世西洋神秘思想の闇の面に興味がある人にお薦め、また「魔術」の暗い面のイメージが形成された歴史を知りたい人も読んでみるのも良いだろう。


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初歩からの魔術

(Magic for the Aquarian Age)

これから来る「水瓶座の時代」に向けて、魔術を普通の日常の生活に即して、活用できるように研究した書物である。
その方法は自分自身をまず知ろうという事から始まり、瞑想の方法、心の眼を使う事による視覚化、魔術に適した体づくり、そして魔術の準備や一週間の魔法儀式など初心者にでも、初歩から解りやすく段階を踏んで修行して行けるように工夫されている。
題には魔術とあるが、この本の基本的なところに流れているものは魔女術に近いものがある。しかし、黄金の夜明け流魔術などの高等魔術に対して、日常生活への応用法を模索している者にとっては、有益なところがあるだろう。

★魔術における新たな側面を得たい人向け。


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世界の大秘術講話

この書は3部構成になっており、第1部は「実践カバラ入門」、(これは、人文書院より出版されている「実践カバラ」に、ほぼ同じものが収録されている)。第2部は「占星術」、第3部は「錬金術」となっていて、それぞれの、詳しい研究文が収録されている。

★錬金術、占星術に興味のある人なら読んで損は無いだろう。第1部の実践カバラ入門については、人文書院より発売されている、「実践カバラ」に同じ筆者の他の論文と共に収録されているので、そちらを見た方が良いだろう。


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魔術ーもう一つのヨーロッパ精神史

(Magic ー The Western Tradition)

西洋魔術の歴史や人物に関係することを、大判の写真や絵を使い、視覚的に理解しやすいように構成した書。貴重な図板や写真も収録されており、一見の価値は有るだろう。

★魔術の資料的なものを集めている人向け。また、魔術の基礎知識として読んでおくのも良いだろう。


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魔術 理論編

(Magic An Occult Primer)

「実践魔術」の基礎的理論の入門書。徹底的に理論に徹しているので、魔術を本気で修行しようと思い出したら、読むと良いだろう。内容の方は、コリン・ウィルソンの序文から始まり、魔術と自然法則、魔術の宇宙、世界と魔術師、視覚化と魔術の修行、儀式の意味などについて書かれている。

★魔術を本格的に修行しようと思い出したときに、その基礎的理論を学びたいと思った人向け


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魔術 実践編

(Magic An Occult Primer)

「実践魔術」の基礎的実践の入門書。内容は儀式についての準備資料から、基礎的な儀式について、アストラル体投射、呪符魔術の解説、そして高等魔術の道へと書かれている。最後には付録として、魔術書体やオカルト人名録なども収録されている。

★実際に実践される儀式魔術等を学びたい人向け。


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