IMN的生命の樹の実践学習をはじめるにあたっての、細かい注意点の説明

これからIMN的生命の樹の実践学習法を紹介していく事になる。だが、実践を行うとなると、どうしても幾つか気をつけておくべき事、何も知らずに行うと危険に繋がるようなこともある。ここでは、そういった危険性を極力少なくするために事前に注意事項を記しておく。よく読んでおいてほしい。

事前に行っておくべき学習について

1 まず第一に四拍呼吸などの呼吸法を無理なく、ゆっくりと、しかもリズミカルに行なえる事が出来るだろうか?。実践学習の最初に呼吸法を行っても、実際に実践学習をはじめると、ある程度呼吸は浅くなってしまうだろう。これは、仕方が無い事であるが、意識したら、いついかなる時でも呼吸を深く、そして意識を静める事が出来るようにしておいてほしい。

2 次にリラックス法はしっかりと行なえているだろうか?。呼吸法と同じく、実践学習の最初にリラックス法を行なっても、実際に実践学習を行うときは体のどこかがある程度緊張してしまうのは仕方が無い事である。しかし、いついかなる時でも意識すれば体を出来る限り、リラックスした状態へと持って行けるように練習しておいてほしい。また、実践学習を行いだした初期の頃は、身体の各部位に過度な緊張が起きていないかも時々、自分で確認しながら行っていくこと。過度な緊張は、制御できない霊媒現象を起こす原因にもなる。

3 生命の樹の各象徴についての基礎的な勉強を行っておくこと。特に各セフィラの名前や簡単な意味、神名、色などは完全に記憶しておく事である。

実践学習を行う環境について

4 生命の樹の実践学習を行なう部屋はちょっと暖かめにしておいた方が良いであろう。そしてなるべく部屋の空気は奇麗にしておく事。この辺は基礎訓練の呼吸法と同様の考え方である。石油ストーブなどを派手に炊いてる空気の汚い部屋でこの行法をやってると、気分が悪くなったりするだろう。部屋の湿度を少し高めれば、あまり暖房を強くしなくても暖かく感じるので参考に。

5 また、実践学習を行なうときは基本的には、神名を力強く唱えるべきなので、なるべく一人きりになれる環境を用意しておきたい。ただ、現在の日本の環境では、なかなかそれも思い通りにいかない事があるので、そういった環境の学び手の場合は、通常の練習では光球形成と一緒に行なう神名の詠唱は、小さな声で唱えるか、あるいは極論、唱えなくてもOKである。

小さな声ででも唱えれるときは、出来る限り、その声で身体が振動していると感じながら唱えるのを心がけること。普段、唱える事が出来ない環境にいる方は、何かのおりにでも一人きりになれる環境を作って、神名を唱える練習をしておく事である。

西洋秘教伝統の他の学習法にもいえる事だが、この辺は、学徒の創意工夫にかかっている。何かが無理な環境にある場合は、出来る限り、その代替法を自分で工夫して見つけることである。

実践学習を行うときの体調

6 食事を取ってから1時間くらいは実践を行なわない事。胃が、食物が入ってきたばかりで消化を頑張っている間は、身体の血液が胃に多く集まる事になる。生命の樹の行法で扱う秘力は、生命力と密接に関係しているが、また、その生命力は血液とも密接に関係している。血液が胃に集まっている時間は、有効な訓練は難しくなると考えた方が良い。食事を取ったばかりの時間帯は、ゆっくり休み、身体への負担を減らす事を優先する方が良いであろう。

ちなみに、先に1時間くらいは休むとしているが、この時間の長さは、どんな食事を取ったかによっても長さが変わる。消化の良い食事を取れば短くなるし、消化の悪い食事を取れば長くなる事になるだろう。要は、胃に負担がかかっていると感じる間は実践学習は控えめにする事である。また、食事は米の飯やパンなどの体の熱を作る源になるものを、しっかりと取る事(取りすぎないようにも、気をつける事である)。この行法で取り扱う「力」は、人間の体の熱ともまた関係がある。あまり長い間断食などをしたり、野菜ばかりの食事をすると、その力が減少するので気をつける事である。

7 風邪や急性の病気の時にはこの実践学習は行なわない事。生命の樹の実践学習は生命秘力を活発にするため、自己治癒力を高める面もあるが、それも程度問題である。風邪などで頭が痛かったり寒気がしたりする場合は、薬を飲んで栄養(特にビタミン・ミネラル)をよく取って暖かくして寝る事である。風邪に限らずとも、急性の病気の場合は医者にかかる事を第一に考えることである。

反対に、軽い慢性の病気くらいならば、行法を行なっても構わないだろう。ただ、それもその病気によって臨機応変に対応する事である。呼吸器が弱いのに、急に神名を声高に唱えようとしても喉を傷めるだけであろうし、他の病気でも、よく自分の病状を考えて実践学習を進めるようにする事である。

8 何らかの意識を変性させる物質(風邪薬から、睡眠剤、スマドラ等)を摂取してこの行法を行なう事は避けた方が無難である。ただ、慢性の病気の治療のためなどで、それが常用となっている場合はその限りではない。

実践学習を行うときの姿勢

9 この実践学習を行なうときの姿勢は直立でも椅子に腰掛けても、床にあぐらで座っても正座で座っても寝ても出来るが、床に座ってやる方法はマルクトが地面の下に位置することになるので、マルクトの光球は形成しにくくなる面がある事は知っておくこと。この辺は考え方次第ではある。自分のオーラ内だから、地面に埋もれていてもマルクトをそのまま形成するという考え方もあるし、別の方法では地球自体をマルクトと考える方法もある(この場合は、マルクトだけ、球がアンバランスな事になるが)。

基本的には、この実践学習法は立って行うか、仰向けに寝るか、椅子に腰掛けて「神の姿勢」でやるのが良いであろう。いずれにしても、あんまり猫背になったり、体をねじまげたり、横を向いたりなど、体を変な姿勢にして行なう事は避ける事である。姿勢を真っ直ぐ前向きに正し、背筋をなるべく伸ばして、この実践を行うようにする事。

継続

10 この様な方法を知った人達の中で、特に初心者の方達に多い事だが、この生命の樹の実践学習法というものを、何かもの凄い効果が得られるものと勘違いし、その効果を急いで得ようと短期間で学習を済ませてしまおうとする人達がいる。しかし、そういう人達には残念な事であろうが、この実践学習はそんな劇的な効果が得られるものではない。まして、半年や1年といった短期間ではこの学習法のはっきりとした効果は得られないと最初にいっておこう。

西洋神秘伝統の学習法の多くにいえることだが、気長に焦らず地道に続ける事をよく学ぶ事である。せめて4・5年はやり続けるくらいな気持ちで行なう方が良いであろう。学習法を毎日続け習慣になってしまい、何を目的にはじめたのかも忘れたような頃、以前に比べて自分がこの「力」をよりはっきりと感じ制御出来ている事を発見するであろう。

細かなポイント

11 中央の柱の行法で光を下降していく時は、体の「芯」を下降させるように持っていく事である。肉体の背骨や、その周りに特に集中したり刺激を与える事は避けた方が無難であろう。背骨に刺激を与える事は、生命の樹の行法の目的とするところとは、別の効果を引き起こす可能性がある。聞いたことがある学徒もいるかもしれないが、特に背骨に刺激を与えることは、東洋のヨガでいうクンダリニーを活性化させる事を引き起こす場合がある。

クンダリニーの覚醒は進んだ段階の修行においては必要になるものである。しかし、用意の出来ていない初歩の段階の学徒が不用意に目覚めさせると、高い確率で心身の不調を引き起こす事になるので、よく注意されたし。

12 この実践学習では人体にセフィラ:光球を視覚化していくことになるが、生命の樹の各セフィラと、人体の対応の図を下に掲載しておこう。


「生命の樹の人体への対応」

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