各種秘教的照応表index

各種照応表

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解説

秘教的「照応」

「照応」、一般的にはあまり聞き慣れない言葉であろう。辞書によれば、照応とは「互いに関連し、対応すること」と定義される事柄である。

西洋の秘教伝統では、この「照応」を秘教的な解釈で用いることを、特に重要視する。元々、秘教的照応というものは古くより、一般的にもある程度その理論が知られていた。例えば科学の発達した現代でも、生まれた星座によって幸運をもたらすとされる色(ラッキーカラー)や石(ラッキーストーン)といった、巷の占いなどで、その一端を見ることができるであろう。

この理論は例えば、おひつじ座ならばその守護する惑星が火星でシンボリックなカラーが赤色のためラッキーカラーは赤色。ラッキーストーンは、その赤色を有するルビーである、といった関連性を元にしてなりたっている。秘教的照応とはそういった対応・関連性から成り立つ理論であり、当サイトの西洋神秘伝統の歴史の古代~紀元前1のページで紹介した、「類感」の呪術の考え方が発展したようなものともいえよう。

ただ、現代の科学的合理思考に慣れたものにとっては、この秘教的照応というのは怪しい、意味の無い盲信的理論と捉えられることも多いだろう。その辺の考え方については、IMN魔術基礎知識でも一ページを設けて説明しているので、そちらも参考にしてほしい。

GD伝統における万物照応表

GD伝統では魔術の実践の際に、意識内の特定の秘力あるいは諸力を呼び起こす為に、この秘教的照応の理論を用いる。その理論では、ある秘力を呼び起こすためには、目的とする秘力と関連・対応するものを用意し、実践の場にて用いるのが効果的とするのだ。

元々、GD団では、その教義理論の中心に「生命の樹」という秘教的図像を据えていた。この生命の樹は10のセフィラと22のパスから成り立っているのだが、GD団ではそれらに森羅万象の様々なものを当てはめて上記のような魔術実践に用いるための照応表を作り上げた。それが、「秘教的万物照応表」である。

この生命の樹を元とした秘教的万物照応表が一般にも知られるようになったのは、A・クロウリーが出版した「777」という書籍においてである。その「777」が出版されるまでには、まず、メイザースがアラン・ベネットに生命の樹への万物照応の理論を伝えたとされる。ベネットは、その秘教の学習の途上で万物照応表をノートに作っていき、ある程度形にした。それをセイロンに旅立つ時にクロウリーが引き継ぎ出版したのが「777」であるとされる。この「777」は最初は私家版の極小部数の出版形式だったが、クロウリーの死後、その弟子によって増補改訂版が出され、これで一般にも手に入りやすくなった。

現代の学徒の万物照応表

現在でも、この万物照応表の理論の理解はGD伝統を学ぶ学徒には必須とされる。

このページには、学徒の万物照応表の学習の資料にしてもらうために生命の樹のセフィロトの基本的な万物照応表、また、パス、四大、七惑星、十二宮の照応表をUPしておいた。学徒はこれらの資料に一通り目を通して照応表の考え方に慣れておいてほしい。そして学徒はある程度、その秘教学習が進んだら、学徒自身のための万物照応表を作り上げることになるだろう。

それまでにはクロウリーの「777」も読んでおくべきである。現在、クロウリーの「777」は著作権が切れたため、英語ならば海外のサイトで無料で読むことができる。もし、英語が不得手な学徒は、国書刊行会から日本語訳も出ているので、そちらを読むとよいだろう。

また、学徒がさらに詳細な資料も希望する場合は、クロウリーの777を拡充した書籍が海外で出版されている。当サイトとしては、Wade Colemanの「Sepher Sapphire」やStephen Skinnerの「The Complete Magician’s Tables」を推薦しておこう。


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