光気制御法

光気制御法の解説

このHPのオーラの項でも書きましたが、本来、人間の扱う意識=オーラはとても可塑的なものであり、その本人の想うように動きと形を為します。世界に古くからある様々な神秘行は、これを利用し、その背景にある象徴体系を持ってオーラを練磨する各訓練法を作り出してきました。

仙道ではそれを利用し下腹に集中させ「玄胎」というものを作り出し、ヨガではクンダリニーやチャクラという形で用い、西洋魔術は星振体というものを作り出し意識の世界を旅する器として用いました。

これらは一見、全然、別の訓練法として見られがちですが、その根本にある意識=オーラの作用さえ理解すれば、結局は同一の作用原理をどのように扱うかに過ぎないということが理解できるものなのです。

このページで紹介する光気制御法は、その根本的な作用を扱うための初歩的な訓練法です。より上の段階を目指す学徒は、この訓練法を日々練習してみてください。ただ、この訓練法を練習する前には初歩訓練法をある程度練習しておいてください。

基本練習の段階的解説

第1段階

1 まず、仙道の感気と同じように、手を合わせて強くこすり合わせます。多少、手がヒリヒリ、あるいは熱くなってきたら、手を離します。手を直径15Cmくらいの球の表面を触っているような感じにして下さい。

2 それができたら、次に手の中に直径15Cmくらいの、光の球があるのを、想像して下さい。この際に、光の球の表面をいろいろと、手の角度を変えて触ってみて、光の球の感覚を強めて下さい。

3 息を鎮めます。手の中にある、光の球をじぃっと見つめます。

4 そして、息を吸うと同時に、自分の周りにある空間に満ちた清い光、煌めき、生命の源となる光の粒粒が手の中の光の球へと、そそぎ込まれるのを、想像します。オーラ視の出来る人は、この際に自分の手の中に小さい光の粒が活発にうごめくのが、見える人もいるでしょう。

5 次に息を吐きます。この際に、手の中にある光の球が一気に輝きを放つのを強く思ってください。溢れた、光が自分の顔を照らすくらいに強く輝くのを想像しましょう。気の感じられる人は、この際に自分の手のひらにピリピリした感じが強く感じられるでしょう。

6 息を吐き終わったら、4へと戻り、何回かこれを繰り返します。繰り返す度に、手の中の光の球が輝きを増すように思って下さい。

7 これらを気の済むまで繰り返してみてください。手の中に何かはっきりとしないものが、球を形づくっているのが感じられたり、手のひらに、とても強いピリピリとした、静電気みたいな感触を感じたり、手のひらが熱くなったり、とても気持ちよくなるなどの兆候がでれば、この訓練法が実際に効果を出しているといえるでしょう。

8 ある程度納得のいくまで、これを繰り返したらこの訓練法を終えます。訓練法を終える時は、気の球を口から飲み(吸い)込んで胃に下りていくのを想像してください。胃に下りた気の球は胃を中心に優しい光で満たし、胃があったかく、とても充実するのを感じてください。この行は一回行えば、終わりというものではなく暇を見つけて、何回も練習するようにしましょう。

-補足事項-

1 これは、一番最初の練習にして、基本となるものですからしっかりと練習してください。

2 この練習に上達したら、この光の球の中に、自分の良い感情のエネルギーや、聞いていて元気の出てくる音楽などの波動をいれるなどの練習法をする事も出来ます。こういった良い感情を入れた珠は「護りの珠」ともいうべき作用をもたらすでしょう。

第2段階

1 この段階では、「気」を「練る」という事を訓練します。

2 まず、第1段階の方法を行い、両手の中に光の球をだします。

3 次に、その光の球を持続したまま、手を「おにぎり」を作るときのような、揉むしぐさをします。

4 手の動きに合わせて、光の球がふにゃふにゃっという風な動きで、伸び縮みしたり、中の気が粘りを持ってきたり、ピリピリとした感じが強くなってきたりするのを感じます。

5 その際の呼吸は、手を握ると同時に吐き、広げると同時に吸う。あるいは、その反対を行って下さい。慣れてきたら長式呼吸を使います。

6 最終的には、手の中の気が、スライム状あるいは、水飴状、あるいは、水状のネバネバーっとしたような感じになるようにするのが理想です。(しかし、あまり固いネバネバっとしたものでは無い)。ですが、最初からいきなりそれを求めるのは、無理があるので、多少なりとも、そんな感じが出れば、次の段階へ進んで結構です。

第3段階

1 この段階では、光気を移動することを練習してみます。

2 まず、第1段階と第2段階の行を行い、手のひらの間の中に気をしっかりと固定しておきます。

3 次に、その光の球を意識でもって、手の中に吸い込むことを想像してみます。その際は、息と一緒に吸い込むようにしてみると良いでしょう。球を吸い込むのは、左、右、どちらからでも構いません。ですが、人によって吸い込むのに適した方向がありますので、何回か練習して、吸い込みやすい方を見つけて下さい。一般的には左から吸い込むほうが適している人が多いようです。

4 手の中に気が吸い込めたら、その吸い込んだ気によって手の全体が光っているのを想像してみてください。手のひらで感じていたのと同じように手全体がピリピリしたり、あるいは微風が吹いてるような感じ、あるいは少し熱っぽい感じがしたら成功です。そのままの状態で、第1段階と同じように、光を強めてその感覚をよりはっきりさせてください。

第4段階

1 気の移動の次の段階の練習です。

2 まず、第3段階の行まで行い、光球を手にいれておきます。次に、その光球を手首まで意識で移動するのを想像してください。この移動を行う際は光が移動するのをただ単純に想像するだけではなく一緒に暖かいとか、ピリピリしてるなどの物理的な感覚が移動するのを感じてください。意識だけでは、これらの物理的な感覚がなかなか動いてくれないという人は、光球の入っているほうと反対の方の手を使い、想像で光球を動かすように動かしてみたりすると、それにつられて気がうまく動くときがあります。

3 物理的な感覚が手首まで移動したら、光の気によって、手首が気持ちよく満たされているのを感じます。ゆったりとした安心感や、暖かい感覚などが手首に満ちているのを感じてください。

4 光球が移動できたら、そのときの光球が移動した感じをよく覚えておきます。手の中に気を吸い込んだときのスーッと入るような感覚とは違って、皮膚の上を気のピリピリした感じが移動する感じ、手の皮膚の中、肉の中を何かがもぞもぞ動く感じ、なにか、生暖かいものが、手の中を動く感じなどを、よく覚えておいて下さい。

5 次は、光球を手首から、肘まで移動させます。手の中を動かしたときの要領で、光球を肘まで動かしてみて下さい。その際は、前に感じたのと同じように気が移動する感じを、途中で途切れさせないようにして、腕の中を動かして下さい。これも、なれない間は途中で感覚が途切れることが多いと思います。途中で感覚が途切れたら、少し前に戻って気の感覚を強めなおして、ゆっくり少しずつ動かして行ってください。

6 肘まで移動できたら、しばらく肘の関節を中心に光球を強めます。第一段階の時と同じように、呼吸を使い、空間のエネルギーを肘の光球に、集めて下さい。

7 光球が強くなったら、次からはその要領で、肘→肩、肩→胸(鎖骨のくぼんだところ)→反対側の肩→反対側の肘→反対側の手首→反対側の手へと、時間をかけて、光球を移動させて下さい。この時も前と同じように各ポイント毎で気を強めなおして行くことを忘れずに。また、肩までは太い筒のように気が腕全体を通っていくような感覚を用いますが、胴体の中を気を移動させる場合は、体の前面と背中を同時に感じるのは、かなり難しいものがありますので、肩からは気の感覚は体の前面のみに感じるだけで良いでしょう。

8 光球を反対側の手まで、持ってきたら、両手を第一段階のときと同じように、15Cmくらいの球を持っているようにして下さい。そして、反対側の手から光球を出します。

9 ここまで来たら、光球の扱いにかなり慣れていると思います。そしてさらに、もう一回、第一段階と同じように両手の光球を、空間のエネルギーを集めて強めます。

第5段階

1 今度は気を足の中を通して移動させます。腕は普段その肉体的感覚をある程度感じているので、気の移動の感覚は解りやすいでしょうが、足のほうは感覚的に鈍いところがあるので、根気よく練習をしていってください。

2 まず、足をあぐらをかいて座ってください。両手を合わせ、その中に光球を作っておきます。次に両足の裏を向かい合わせます。そして、手のひらの中に出した、光球を意識を使って両足の裏の真ん中に持っていきます。

3 足の裏で光球の感覚を感じて見てください。最初は手と違って、なかなか微妙な感覚を感じれないと思いますが、擦ってみたりしているとやがて足の裏の感覚も敏感になってきて、気の感覚が感じれるようになってくると思います。

4 意識で、光球をどちらかの足の裏の中に吸い込みます。吸い込んだら、腕を通すのと同じ要領で、光球を足の裏から、足首、→膝→足の付け根→性器と肛門の真ん中→反対の足の付け根→反対の膝→反対の足首→反対の足の裏、と移動させます。要所要所で、光気を強めることを忘れずに。足の付け根から反対の足の付け根を移動させる時は、腕の時と違って腹の前面を通すのではなく、太股から動いてきた太い気がそのまま反対の足の付け根に移動するのを感じてください。

5 反対の足の裏から光球を出して強めたら、あとは以前と同じ要領で気を胃に収めてください。足の中を通した気を口から入れるのに抵抗を感じる人は、気の球を手で持って、そのまま胃に収めても構いません。

第6段階

1 ゆったりと気分を落ち着けて空間に気が満ちているのを感じてください。空間にきらきら輝く気が動いてるのを想像しても良いですし、この世界全体を生かし動かしている「力」みたいなものを想像するのも良いでしょう。

2 その気のうち、特に自分の周りにある気に意識をかけます。そして、吸う息と共にそれらの気が自分のみぞおちを中心に集まってくるのを想像してください。集まり方は各個人の考えるような形でよろしいです。体の各部分を通り越して、みぞおちに直で集まってきても良いですし、上方にある気は頭頂から下方にある気は胴体の下から、気が集まってくるように思うのでも構いません。

3 吐く息で、みぞおちに集まった気が輝くのを感じてください。胃の周りを中心に輝く気が集まり、充実するのを感じます。ただし、1回や2回などの少ない回数、これを行っただけではなかなか、そういった感覚は得られないでしょう。ゆったりとした気分で呼吸しながら根気よく気を集めるのを何回も繰り返しましょう。上手くいっていれば、やがてみぞおちを中心に暖かい感覚が満ち、だんだん体が気持ちよくなるのを感じるでしょう。

4 これらを何回やっても、全然、体に変化が起きないとか、体のどこかが痛くなってきたりする場合は、体の緊張がうまくほどけてない場合が多いものです。そういった場合は初歩訓練法のリラックス法や導引をより練習してみてください。

5 ある程度、この方法を繰り返してみぞおちにとても充実した感じが出てきたら、次はその充実した感じが体中に広がっていくのを想像しましょう。頭や足、腕へと暖かい気がゆったりと流れていき、やがて体中の先端まで気が行き渡り、体中がキラキラ輝くような、とても充実した感覚を感じれるようになります。そういった段階になるまで、この方法を何回も繰り返してください。

補助練習

浄化

ここでは、基本練習の補助となる訓練法を紹介します。扱う気の浄化の訓練とも言えるものです。日常の空いた時間などに継続して行ってみてください。

1 一人になれる邪魔の入らない部屋で時間に余裕のある時を見計らって、水を張った洗面器などを用意してください。風呂に入ってゆっくりとした時間でも良いでしょう。風呂に入って行う場合はあんまり熱くない程度の湯で行ってください。

2 自分の両手のひらをその洗面器の水の上5cmくらいのところに置いてください。目をつぶり、心を落ちつかせます。

3 体にある、悪い気を想像してみてください。体に今まで知らず知らず溜まっていた黒いもの、ネガティブなイメージによって生まれた不快な気や、嫌な感じを発するものが体から出てくるのを想像します。

4 その想像の気を、意識で体中から自分の両手まで引っ張ってきます。この際は、特に気の動く感じを感じられなくても別にかまいません。もちろん、気の動く感じが感じられれば、それに越したことはありません。

5 体中の悪い気が、自分の両手に集まったのを想像します。息を長く吐きながら、それに合わせて両手に集まった悪い気が、洗面器の水に吐き出され、吸い込まれていくのを想像してください。上手く行っていれば、洗面器の水から何となく嫌な感覚を感じるようになるでしょう。

6 5を何回か繰り返して、自分の両手の悪い気を全部、洗面器の水へ吐き出してしまってください。

7 3から6を何回か繰り返します。そのうちに自分の体が軽くなったような感じがしたり、なにか、体中の気や目の前が明るくなったような感じがしたり、はればれとしたような、すっきりとしたような感じがするようになると思います。

8 悪い気を吸い込んだ水を、自分の肌に触れないようにしながら(そちらから息(気)も吸い込まないようにしながら)排水孔へ流してしまってください。

9 その後、悪い気を持った水が確実に流れてしまうように数回普通の水を流して、この訓練法を終えます。追儺の象徴を扱える人はそれを描いても良いでしょう。

-補足事項-

この方法は、実際に気を操れるようになって無くても、「想像」で行うだけで、充分、気の浄化の効果が出せます。頻繁に行ってください。


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