統合的神秘行推薦書籍
ここには私が今まで読んできた神秘行関係の本の中から、特に参考になったものを選んで紹介して行きます。流派的にはバラバラなところがありますが、まだ神秘行の実践学習をはじめてない学び手は、そのまま神秘行をはじめるための参考書籍として、また、神秘行の各流派の実践学習をはじめている学び手にとっては、ある程度の段階へ至って、意識の中の制御が出来るようになった状態で、更にその上を目指すための参考書籍として出来れば読んで下さい。
ファウスト博士の超人覚醒法
出版社 学研
筆者 斉藤啓一
定価 ¥820
原始仏教、グルジェフ、神智学論、そしてその他の教えを纏め、本当の自分自身を見付けるための修行について、小説と言う形を取って読者に解りやすく伝える書。この本は昔、学研からムーブックスシリーズの一冊として出版されたものですが、現在は絶版で入手困難になってしまっています。
しかし、内容をより洗練させたリメイク版が2010年にサンマーク出版から「真実への旅」との書名で販売されましたので、現在はそちら(あるいは、そのKindle版)を購入すると良いでしょう。神秘行を修行するものは、出来る限り読んでおくべき書です。
夢開運
出版社 学研
筆者 不二龍彦
定価 ¥860
日本神話を題材に、そこに現われるキャラクターをアニマ、シャドウ、グレートマザーなどの元型にあてはめるユング心理学的解釈を行ないながら、本当の自己を見詰めて行く旅について記された書。日本人にとって意識の根源にある日本神話を題材にとっているため、その意識に解りやすく語りかけてくれるでしょう。
また、神秘行を志すものはユング心理学は、その説を受け入れるにせよ受け入れないにせよ、基礎知識として学んでおくべき事柄と言え、その入門書としても推薦できる書です。
仙道錬金術 房中の法
出版社 学研
筆者 高藤聡一郎
定価 ¥850
高藤氏の仙道シリーズの一冊。仙道をユング心理学とヘルメス学と絡めて考察した書です。ユング心理学的にもヘルメス学的にも仙道的にもとても参考になる一冊でしょう。
元型論
出版社 紀伊国屋書店
筆者 CGユング
定価 ¥2300
人間の心の奥潜み、その行動に計り知れない影響を与える「元型」。世界ではじめてその働きを紹介したユングによる研究論文です。ユング心理学の基本となる論を収録した書といえるでしょう。
ただ、少し難解な論ですので自分の神秘行の学習がある程度進んだと感じてから読んでも良いと思います。ここで紹介するのは二冊に分かれた版ですが、現在は一冊に纏めた版が販売されていますので、購入されるのでしたら、そちらをおすすめします。
続元型論
出版社 紀伊国屋書店
筆者 CGユング
定価 ¥2300
世界神秘学事典
出版社 平河出版社
編者 荒俣宏
定価 ¥3300
古代から現代に至るまでの西洋、東洋、そして日本の神秘学を総合的に紹介した事典。神秘学というものの全体像を知るにはとても適した書と言えるでしょう。ただ、出版されたのが1981年なので、少し情報的に古くなった感じもあります。
また絶版のため入手困難となっており、某所ではとても高値で取引されていたりするそうですが、そういった高額な代金を払うなどの無理をしてまで購入はしなくても良いと思われます。安価で入手(5000円位まで?)出来るようだったら購入、無理そうだったら図書館で借りて読むなどして下さい。
実践魔術講座リフォルマティオ
出版社 三交社
筆者 秋端勉
定価 ¥12960
西欧の古代からの秘儀・知識を伝えるといわれる西欧神秘伝統あるいは実践ヘルメス学。その中でも特に実践的な体系である「魔術」を研究した結社「黄金の夜明け」団。その流れを日本で受け継いだ魔術の学院I∴O∴S∴の主催者、秋端勉氏による書です。
この書は上巻・下巻の2冊から成り立っており、上巻は、I∴O∴S∴に入団を希望する者用に作成された教育文書になっています。下巻は同じくI∴O∴S∴による、各種儀式や魔術に関する研究論文になっています。
この本は元々、1998年に碩文社から「実践魔術講座」として販売され絶版になっていたものを、「リフォルマティオ」と銘打って増補改訂して2013年に販売されたものです。
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