ソロモンの大鍵(金星の護符)<西洋神秘伝統的図像学>


金星の第1の護符

この護符は金星の霊、特にこの護符内に名前の書かれている霊達を制御するのに役立つであろう。円の中には金星の魔術的印形と、円の周りには天使達NVGHIAL、AChLIH、SVKVHIH、NOARIALの名前がヘブライ文字で書かれている。以上が、この護符に関する伝統的な説明である。金星は西欧神秘伝統的には愛や美、金銭、贅沢さ、芸術、社交性などといった事柄に関する秘力を象徴するとされる。この護符は、金星の霊の秘力により、こういった事柄に関係するものや状態を制御するのに役立つだろう。

金星の第2の護符

この護符は優美さ、栄光など、汝が望む金星の領域に属する事柄を得るのに役立つであろう。五芒星の回りのヘブライ文字は、金星の霊の名前により構成されている。また、円の周りには雅歌第8章6節より「わたしをあなたの心に置いて印のようにし、あなたの腕に置いて印のようにしてください。愛は死のように強く」がヘブライ語で書かれている。以上が、この護符に関する伝統的な説明である。

現代実用的には、この護符は金星の領域に属する事柄、特にヘブライ語の詩の内容のように恋人との絆を深めるといった事柄に役立てる事が出来るであろう。

金星の第3の護符

この護符を見せるだけで、いかなる人の愛も得ることが出来るであろう。

この護符内に名前の書かれている天使MVNChIALは金星の日時の1時と8時に呼び出すこと。この護符内にはIHVH、ADNI、RVCh、AChIDS、OLMIAL、MVNChIAL、DGLIALの名がヘブライ文字で書かれている。円の周りには創世記第1章28節より「神は彼らを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。」」がヘブライ語で書かれている。以上が、この護符に関する伝統的な説明である。

現代実用的には、この護符は説明通りに実際に見せるかどうかはともかく、恋愛に用いるのに効果を持つであろう。また、ヘブライ語の詩の内容のように様々な事柄に豊饒さをもたらす事にも用いれるであろう。

金星の第4の護符

金星の霊を従わせるのに偉大なる効力を有する。また、汝が望む人間をすぐに呼び寄せるだろう。4つの弧の4角にはIHVHの御名が書かれている。他の文字はShII、ALI、AIBなどの金星の霊の名が書かれている。円の周りには創世紀の第2章23節、24節より「これこそ、ついにわたしの骨の骨、わたしの肉の肉。一体となるのである」が書かれている。以上が、この護符に関する伝統的な説明である。現代実用的には、この護符は望む人、特に恋愛的な対象を引き寄せるのに効果を有するであろう。

金星の第5の護符

この護符を人間に見せれば、そのものを激しい愛に駆り立てるであろう。メイザースによると中央の正方形の周りには、「渡河の文字」でALIHIM、AL GBILの名前が書かれているが、残り2つの名前は判別不可能との事である。円の周りには詩篇22章14節より「わたしの心臓はろうのように、胸のうちで溶けた」が書かれている。以上が、この護符に関する伝統的な説明である。この護符も恋愛に用いるのに効果を有するであろう。


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