IMN的魔術の初歩の実践学習

解説

ここではIMN的魔術の初歩の訓練の簡単な内容を記しておく。IMN的魔術では、どのような訓練を行うかの参考にしてみてほしい。これらの効果的な訓練は個々人の体質や環境によっていろいろと違ってくる事が多く、ある程度実践学習を行っている人に詳しく話してアドバイスを受けた方が早く効果が上がる事が多い。当サイトでは、ここに記している事からより高度な事柄まで深く訓練法を研究していっている。

リラクセーション

リラクセーションは訓練全般に渡って、とても重要な事柄である。意識と無意識を調和させ、内的な感覚を正しく意識上に伝える。まず最初に畳の上などある程度硬さのある床に仰向きに横になるが良い。手足はだらんと投げる事。横になるのは畳でなくとも布団やベッドの上でも良いが、あまり柔らかい面は避ける事。また、枕は使わない。その後、ゆっくりと深呼吸を行い、全身の力を抜いて行く。力がある程度抜けたら、次にゆっくりと息を吸いながら肩を床につけたまま頭を足を見る方へ曲げて行く。顔が足の方を向くまで曲がったら、息を止め、少しの間そのままの状態を維持する。ある程度我慢したら、息を吐きつつ頭を元の状態に戻す。この際の緊張と弛緩の状態をよく記憶する事。

リラクセーションがうまく行ってるかどうかの目安としては、下があまり硬くないところで、もし手伝ってくれる人がいるなら、その人に頼んで、腕や足を持ち上げてもらうと良い。うまくリラックス出来ているなら、ストンと落ちるだろう。もし手伝ってくれる人がいないなら、一旦、腕や足に力を入れながら少しずつ持ちあげ、ある程度上げたら急に力を抜いて重力に任せて落とすと良い。この落ちたときに腕や足がうまく弾んだり、だらんとする感じが得られる様にする事。

呼吸法

呼吸法は東西の訓練にて共通に特別視されている実践学習法である。まず、ここでは深い呼吸を学ぶとよい。普段使ってない、肺の奥まで空気を吸い、そして吐く。吸うときは同時に下腹を膨らまし、吐くときはしぼめる。すなわち腹式呼吸である。深くゆったりとした呼吸を普段から身につける事。

四拍呼吸

ここではリズミカルな呼吸を学ぶ。様々な呼吸法の中でも最初の訓練では四拍呼吸という呼吸法を用いる。まず4つ数をゆっくり数えながら、息を吸い込む。次に4つ数えるまで息を止める。次に4つ数を数えながら息を吐く。そして、また4つ数えるまで、その状態を保ち、最初の息を吸い込むところから又始める。数の時間は自分の好きな長さでどの状態も均等に行なう事。また、緊張や過呼吸に気をつけて欲しい。無理な呼吸をして目眩などを起こさないように。

リズム呼吸はリラックスと共に行なうと、とても有用であり、正しくこれらの実践学習を行なっていると、やがて体全体に暖かく快い感覚が掴めるであろう。これらのリラックス法と呼吸法は全ての訓練の基本である。

感覚の目覚め

この先の実践学習においては五感をフルに使う事になる。それゆえ、学徒は子供の頃の様に、常に自分の感性に訴える様々な事に深く興味を持ち、求める事。美しい絵や景色を見たり、奇麗な音楽を聴いたり、快い触感の衣類を着用し、良い香りを味わったり、豪華でなくても美味しい食べ物を摂る事。これらは知性の世界では無く、感覚的な世界である。しかし、感覚を高める事は同時に知性を高める事にも通じるのである。そして、貴方の想像力は飛躍的に高まるであろう。

ここで、この感覚を高めるために幾つか良い方法がある。まず、樹の色は何かと言う事を貴方の頭の中で思い浮かべて欲しい。「緑色」と単純に答えるものは失格。実際に戸外に出て、樹を見てみるとよい。その中には様々な色を見出す事が出来るだろう。

そして、戸外へ出たなら、そのまま空を見るとよい。時間とともに移り行く空の色を感じよう。日中の蒼穹、夕焼けの鮮やかな朱、宵闇迫る濃紺、夜の世界の深い暗黒、その闇に照らす白銀の月、そして暁の黄金。これらの鮮やかな色彩はアストラル世界の現実世界への反射でもあり、その色彩達に心をゆだねるとき貴方はこの世界を構成している源を直感するであろう。

姿勢

東洋のヨガなどの訓練では多くの複雑な姿勢を用いるが、西欧の訓練では基本的に4つの姿勢を用いる。寝た状態、座った状態、ひざまずいた状態、立った状態である。それぞれには対応した適切な作業がある。立った状態は術式、座った状態は瞑想、ひざまずいた状態は祈り、寝た状態はアストラル旅行か、内的交流である。

元素模型

この世界は5つの元素によって構成されると考えられている。火・水・風・地の四大元素と呼ばれるものともう一つ霊(もしくは空、又は精霊)と呼ばれるものを足したのがそれである。この5つの元素の性質は立体の模型でも現される。下にある画像をプリンタ等で打ち出して立体の模型として組みたてて見るがよい。紙質はなるべく厚い方が良いので、プリンタで打ち出した紙は画用紙にでも貼り付けるとよいだろう。大きさは特にこだわらないがあまり小さくするのは避ける事。

出来上がった立体模型のうち、四面体は火の元素を、八面体は風を、六面体は地を、二十面体は水を、12面体は霊を象徴している。この立体模型は後に幾何学的瞑想に用いるので、大事にとっておいて欲しい。

元素模型組立図

注)上記画像をプリンタで打ち出す時は設定で縦横比を固定し、大きさを調整する事。各面についている細長い三角形は糊代である。各図形の色はタットワと対応させる方法もある。


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