古代の四大について2
「区分」について
西欧神秘伝統では世界の様々なものや要素を、その性質・属性などにより「区分」して説明する事を多く行ってきた。こういった区分により、人間という存在が意識内で、そのものや要素の性質に対して抱くイメージや感じ方を、よく理解出来ると考えたのだ。この考え方は後の学習でも頻繁に用いられる。学徒も、その旨を理解しておいてほしい。
四大の元素も、その性質により、様々な区分(属性)というものを持っている。その基本となるのが、「冷と熱」、「湿と乾」という区分である。「地は冷にして乾」、「風は熱にして湿」、「水は冷にして湿」、「火は熱にして乾」として、その属性を説明されるのだ。
また、上昇原理と下降原理という区分によっても分けられる。火と風は上昇原理に割り当てられる。火と風は上方へと昇っていく性質があるとされているのだ。反対に地と水は逆に重力に引かれて下へと向かう、下降原理として割り当てられる。
四大のイメージと性質について
四大は、その各元素に応じたイメージ、性質群がある。それらを下記に一覧表として挙げておこう。この表を見ると解るように、一つの元素にも様々な性質が含まれ、中には相反するようなものもある。しかし各元素は、こういった相反する中にも共通する、ある要素を持つのだ。学徒は、この表を元に各元素のそういった共通する要素を掴むようにしてほしい。
四大 | イメージと性質 |
---|---|
地 | 大地や土、鉱物、植物に関するイメージ。物質の状態としては「固体」。堅実性。保守的。不動。家庭的。豊穣。乾燥。安定。頑固。変化についていけない。不動産。現実。昆虫類。金銭。富。地を這う生物 |
風 | 空気、大気、風などに関するイメージ。物質の状態としては「気体」。知的。素早さ。知識。好奇心。分析。分断。変化。自由。客観的。仕事。コミュニケーション。社交性。短い旅行。移動。冷徹。変化しやすいもの。商売。空を飛ぶ生物 |
水 |
水、雨、池や湖、小川、大河、海などに関するイメージ。物質の状態としては「液体」。感情。感覚。意志の弱さ。情緒的。共感。慈しみ。優しさ。心。豊かさ。宴。恋愛。癒し。秘密。 霊感。芸術。水の中に住む生物 |
火 |
火、雷、太陽、溶岩などに関するイメージ。 物質の状態としては「プラズマ」。情熱。直観。宗教。祈り。理想。意志の強さ。戦い。哲学。激情。攻撃性。飛翔。自信。誇り。野心。楽天的 |
□学徒は上記を記憶・理解すること。ここでの学習のポイントを
まとめると下記になる。
・四大の各区分を覚える事
・四大の各イメージや性質を理解する事
□STEP課題
「四大のイメージと性質」に挙げている「地」のイメージと性質群を参考に、学徒は自らが感じた「地」に関係する様々な性質や要素を120文字以上のPCのテキスト文章として作成し、教育担当まで「STEP課題提出物」としてメールで送付すること。注意事項を以下に記す。
・「四大のイメージと性質」の一覧表に挙げている単語は使用しないこと。
・単語と単語の間は「。」で区切ること
・一般的な品詞・名詞・動詞などの単語として書く事。また、形容詞をつけない(例えば「富」だけなら良いが、「たくさんの富」「少ない富」などといった挙げ方をしない)。また、何らかのグループに属するものは、そのグループ名と、その代表的なもののみを記す事(例えば、地の属性を持つものとして鉱物を挙げるのだったら「鉱物」と「鉛」を挙げるのは良いが、「鉱物」の仲間だからと、「金」や「銀」「銅」「鉄」などといった、同じグループに属するものまで書かない)
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