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ヘブライ文字について1、2<IMN魔術基礎知識03>

ヘブライ文字について1、2<IMN魔術基礎知識03>

ヘブライ文字について1

西洋の神秘伝統においては、聖書がとても重要なものとして扱われてきた。現在の日本でよく見かける聖書は2つの部分に分かれる。一つは「旧約聖書」。もう一つは「新約聖書」である。これに対して世の中には、外典、偽典といった聖書の存在もあるが、それをここで解説すると煩雑になるし、当サイトでも後に解説する予定であるので、ここでは、それについての解説は割愛する。

この2つの部分に分かれた聖書であるが、しかし実際には旧約・新約という呼び名はキリスト教が定義づけた分け方であるという事は、学徒には理解しておいて欲しい。本来、聖書というのは紀元前から伝わるユダヤ教の聖典であった。イエス・キリストが生まれ、彼はユダヤ教徒として、様々な教えを説いたのだが、イエスの死後、彼の教えを新しい宗教(キリスト教)として広めようとしたキリスト教徒達によって、ユダヤ教の聖典は古い契約の書=旧約と呼ばれることになる。そして、イエスの教えによって、その旧約聖書を新しく完全な教えにしたのが、新約聖書であるという事をキリスト教徒は提唱したのだ。ただし、この考えは教派によっては違うことがあるので注意する事。

先に、「教派によっては違うことがある」と書いた。良いタイミングなので、ここで神秘行や魔術というものを学んで行く上で、学徒には特に注意しておいてもらいたいという事を述べておこう。それは、学徒は、このページの説明にあるからといって、それが絶対唯一正しい知識だとは思い込まずに、同じものをあらわすにも世の中には、様々な考え方や方法があるという事を知っておいてほしいのだ。

これは西洋の神秘伝統に限らず、世界の様々な精神世界的な事柄にも共通して言えることである。この事が理解されないために、世界では様々な争いや悲劇が起こっている。学徒にはこういった過ちを繰り返さないように願う。そして慎重にその学習を進めていくように気をつけて欲しい。

話を元に戻そう。キリスト教もユダヤ教も、西洋の神秘伝統に多大な影響を及ぼした宗教であり、その中心となる聖書の存在というものを無視しては西洋の伝統は理解できない。後になって、より詳しく学ぶことになるが、西洋の神秘伝統では、その聖書のうちの旧約を重視する傾向にある。そして、その旧約を主に記していた、ヘブライ語という言語は特に神聖なるものとして考えられるようになった。そのヘブライ文字は、言語とはまた別にその文字自体が意識の力の象徴としても扱われる。日本の密教で言う梵字を思い浮かべてみて欲しい。

下が、そのヘブライ文字の形と呼び方などである。これらの記憶は必須事項であり、学徒はその形と文字の対応、意味などをよく記憶しておく事。また、実際にヘブライ文字を用いて、ヘブライ語の単語や文章を書き記す時は、文字は日本語と逆に右から左に向かって記すようになっているので、その点は注意されたし。

ただし、ヘブライ語を扱うと聞くと、ヘブライ語を語学として学習までも行なわないといけないと思ってしまう学徒もいるかもしれないが、西洋の神秘伝統では、ヘブライ文字は意識の力の象徴としての扱いが主体なので、ヘブライ語を語学として学習する事までは要求していない。もちろん、余裕があれば、そういった事も学習しておくのも補助的な学習として良いだろう。

この段階の学習では、学徒は22のヘブライ文字の名称と等価文字を記憶しておく事。以下に、文字の一覧表を掲げておく。下に記してあるのが、その文字の読み方と、対応する英文字である。

アレフ(A)
ベト(B)
ギメル(G)
ダレス(D)
へー(H)
ヴァウ(V)
ザイン(Z)
ケト(Ch)
テト(T)
ヨド(I、Y)
カフ(K)
ラメド(L)
メム(M)
ナン(N)
サメク(S)
アイン(O)
ぺー(P、Ph)
ツァダイ(Tz)
コフ(Q)
レシュ(R)
シン(Sh)
タウ(Th)

ヘブライ文字について2

日本にある象形文字がそうであるように、ヘブライ文字も、本来、古代の人の生活に関わる、様々なものを象って生まれた文字だった。そのため、文字の一つ一つに象形的な意味が含まれている。また、ヘブライ語は数字を示す特別な文字をもたないので、ヘブライ文字のアルファベット自体が数をあらわす事になっている。

ここで、ヘブライ文字の象徴的な意味と数価、そして書き順を記しておく。書き順は下の図の左から右に向かって示してある。ただ、ここに示す書き方は西洋の神秘伝統においては、あまり重視しないので、参考程度に知っておいてほしい。意味と数価についてはよく記憶しておくこと。また、ヘブライ文字は実際に文章を書くときには、単語の末尾に来た時に形や数が変わる文字がある。それを末尾形の文字というが、それも一緒に下に記すので記憶しておいてほしい。


アレフ(象徴的な意味は雄牛、数価は1、以下共通)


ベト(家、2)


ギメル(駱駝、3)


ダレス(扉、4)


ヘー(窓、5)


ヴァウ(留め針・鉤爪、6)


ザイン(剣、7)


ケト(囲い、8)


テト(蛇、9)


ヨド(閉じた手、10)


末尾形

カフ(開いた手、20・末尾形は500)


ラメド(牛突き棒、30)


末尾形

メム(水、40・末尾形は600)


末尾形

ナン(魚、50・末尾形は700)


サメク(支柱、60)


アイン(眼、70)


末尾形

ペー(口、80・末尾形は800)


末尾形

ツァダイ(釣り針、90・末尾形は900)


コフ(後頭部、100)


レシュ(頭、200)


シン(歯、300)


タウ(T十字あるいは十字、400)


学習事項

1 22のヘブライ文字を書けるか?
2 22のヘブライ文字の意味を言えるか?


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