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感覚制御(視覚化)<IMN的魔術実践基本学習>

感覚制御(視覚化)<IMN的魔術実践基本学習>

感覚制御とは

西洋神秘伝統の実践学習法は、意識を変化させる様々な技法を習得する事を目標とする。その中でも、感覚制御は、人間の奥深く潜む自分自身の意識を制御変化させるために是非とも必要な能力を育てる学習法である。

現在、一般的にこの学習法は感覚の中でも視覚に重点を置いて、単純に「視覚化」という言葉で紹介される事が多い。人間は視覚がとても重要な感覚として使われているので、まず最初にこの実践学習から始めるのだ。しかし、先の実践学習法においては、視覚だけではなく他の聴覚や嗅覚などの感覚、そして通常とは異なる感覚なども制御していく事を行うので、その点は理解しておいてほしい。

視覚化の学習

視覚化は、西洋神秘伝統の学習においては、それを幾つかの段階に分けて学習していくことになる。

まず最初は単純な幾何学模様を空間に投影する視覚的な想起から始める。この学習をはじめるために30センチ四方くらいの黒い紙を用意してほしい。そして、その上5cmくらいのところに指で直線を描いていく。その時、自分の指の軌跡にそって、何も無い空間に白い線が引かれていくのをイメージすること。これは空間への視覚的な線の投射である。

この際、注意するのは、よく学徒はこういった実践学習法を聞くと、そのイメージが現実にある物体と同じように見えるようにならないといけないのではないか?と思い込んでしまう事が有る。しかし、これは実際にそういった線が物質的に見えるまで行う事は要求していない。自分が、そこに強く「在る」と「感じる」ことができ、また、ぼんやりとでもそういった白い線が見えるかな?という感じになるくらいでよい。そういった段階になるまで、何回も繰り返し練習していくこと。自分の指を使って、線を引くことに慣れてきたら、次は指を使わずに、意識のみで線を引いて、それが在るように感じて欲しい。

こういった単純な線を引くことになれてきたら、次に三角形、四角形、五芒星、六芒星などと、だんだん複雑な図形を練習していくこと。こういった黒い紙にたいしての学習が上達してきたら、次は何も無い空間にこういった幾何学的図形を投影する方法を練習していく事を練習する。この訓練法は学徒が自分なりに自分に適したコツというものを掴んでいくことが大事である。例えば、筆者は図形を書くときに指の先から白い霧みたいなものが幾何学図形の形に沿って空間に残っていくと感じる方法を取ったりしていたし、ある学徒は指が空間を刻んでいくように感じたという。

感覚制御の更なる段階の学習

この段階の実践学習法としては、ここまでを行えば良い。この先にはさらに多くの学習段階がある。それらの段階の学習も、ここで一応簡単に書いておくが、これはまだこの段階では参考までにしてほしい。学徒はあまり一辺に学習を進めようとせずに、着実に少しずつ、能力を育てていく事を心がけること。

幾何学図形の投射の学習の次の段階としては、簡単な絵を用意し、それを記憶、その記憶したイメージを空間に投射していく実践学習も行う。次にある程度複雑な、絵や人物像を記憶、空間に投射する学習を行なう。

この学習には2通りのやり方がある。一つは脳裏にイメージを焼き付けるか記憶しておいて、まず、脳の中で描いてしまったイメージを現実の空間にそのまま投射する方法である。もう一つは目の焦点をずらし、空間をぼんやりと見つめ、そこに気体みたいなものが見えると思い、それを意志の力で一つに集め、粘土を形作っていくかのようにキャラクターを作っていく方法である。この実践学習は、絵を描く人にはかなり簡単な学習法になると思う。反対にいえば、絵を描く事によっても、この能力を伸ばすことが出来る。ある程度、実践学習が進んでいけば、やがて複雑なものを空間に投射するようなところまで持っていく。

さらに先の実践学習法として、瞑想状態に入り、様々な風景などの写真を用い、自分自身が実際にそこに存在するかのように五感を制御して感じる方法も練習する。たとえば春の暖かな草原をイメージするならば、視覚では自分が現在座っている丘の上にある緑の草原。その向こうに見える、赤い屋根の家。その煙突から立ち上ってる煙。自分の横にある少し高めの樹などをイメージ。

そして、聴覚では草原を渡って行くそよ風の音、すぐ側の樹にとまっている小鳥の囀りを聴く。嗅覚では草原の草の匂いを感じ、触覚では肌にあたる心地よい風。暖かな日差し。地面の草の感触などを感じるようにする。これらを総合し、本当にありありと実際に自分がその場にいるかの如き体験をするのである。その時、学徒は自分自身の意識の変化を如実に体験する事が出来るであろう


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